つぼ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ハードボイルドだが、板東英二のソレとは違う意味合いです
○「ツキアカリのミチシルベ」
オープニング曲が聴きたくなり思い立っての再視聴、一周目の頃の穿った見方とは違い物語の本質が正しく理解出来たのではないか、と今は大変満足している、
当初は一期や外伝のような、不親切な設定(視聴者への概要説明なし)とバリバリのハードボイルド感が気にいっていた、しかしながら二期の「モモンガ」だの「友情」だの、と一般向けに門戸を広げ敷居を下げたのが気に入らなかった、
だが、2周目でその印象はガラリと変わった、
一期よりも更に物語は先鋭し、我々視聴者からより心情をえぐろうとする、それは一期の独善的観念から脱却し、ハードボイルド感は踏襲しつつも一期と外伝を見事にまとめ上げ、
{netabare} 救いようのない本シリーズらしいラストに昇華させている {/netabare}
「これは傑作じゃないか!!」
ツキアカリノのミチシルベも単なる若者のフラストの曲ではなく、スオウが抱えた自身の存在へ悲しみと怒り、{netabare} 死ではなく記憶と生きた証が消えゆく恐怖{/netabare}を稚拙ながらも表現した曲に思えてくる、もちろん制作背景は知らないのだが、まさにこの作品の為にしつらえたような素晴らしい楽曲だ、
「闇よりも深い夜の孤独に惑わされてた、だれかに今気づいてほしい...」(一部抜粋)
さてさて、ラスト云々で不満に感じる方はシリーズから些か見落としている点があるのではないだろうか、
{netabare} ○人を殺しまくったヘイとインには未来そのものが無い、
○地獄門(ヘルズゲート)なんて出来た時点で人類は詰んでいる、既に開かれた後なのだ
○最高のプレゼントの本当の意味 {/netabare}
如何だろうか?
もしお気に召さないようなら、お子様ランチのプリンに旗立てながら、ママにクリームソーダでもねだっている方が良かったな、これは失礼した、
あと、今更だが「少女」「百合」「喋る動物」「ショタ」等にブヒブヒしたいなら、そちらもお門違いだ、確かにその要素はあるにはあるが物語の大筋では{netabare} 血がドバドバだしバンバン人が死ぬ(笑) {/netabare}
まぁ、そんな連中は序盤の{netabare}ゴキちゃんの大群{/netabare}で早々に退散しているか、、、なるほどあの演出にはそういう意図が制作にはあったのかも(笑)
○「ツキアカリ」
一期前半のエンディング曲も素晴らしい、こちらはインの深層からの想いを時に切実にそしてアイリッシュダンスのような高揚も取り入れ歌い上げた名曲だ、もちろん先述した通り制作背景を知らないのだが作品との出会いには運命的なモノすら感じとれる、
○月
さすがにここまで書くと野暮でしかないな、やめとこ(笑)
○最後に
蘇芳(スオウ)「黒みを帯びた紅色。(煎汁)」
紫苑(シオン) 「紫苑の花の色のような少し青みのある薄い紫色。(花の色)」
DARKER THAN BLACK -流星の双子-