sekimayori さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
深層外旋六筋
母を亡くして引きこもる少女ミーシャの家にやってきたのは、幼女に目がないハイスペック変態メイド(28歳・女性、登場BGMはホラーゲー並)だった…
ロリとロリコンの熾烈な闘争の日々を描く、味付け濃いめの変態コメディ。
単純によく動く作画が好きだったのと、途中から出てきたキャラ(みどりん)がかわいくて観ていただけなので、それ以外特に感想は無いけれども。
変態を変態で対消滅させるようなキャラ配置は、とち狂ってて好きでした。
変態キャラが相手の変態性にツッコむたび、視聴者の内に生起される「お前が言うな」の感情の大波は、きっとあれをアウフヘーベンって言うんだなって。
違うか。
ツッコミ役のミーシャも、決して単に変態の処理に苦労する常識人じゃないのがいい。
理由があるとはいえ、ニート気質なクズ味を抱えてる。
そんな少女が変態共と交流を深める中で、愛とか情とかツッコミとかツッコミを学ぶという、地味な成長物語にもなっていました。
(脱線するけど、ツッコミに関連して、原作者のワードセンスまじで好き。
「出たな!世界中の女のロリコンを煮詰めた妖怪!」とか、そのまますぎるのに絶対思いつかないワードだと思う。
「ロリコン女」じゃなくて「女のロリコン」ってあたり、最の高)。
ダメな奴が、社会一般の基準から外れてるけど芯は通っている人たちの間で、人間普遍の価値を教わってゆく。
思えば、昔からそういう物語が好きだった気がします。
つばめやみどりんが人として芯が通っているかは甚だ疑問ですけど。
変態性の背後に時折垣間見える大人の顔は、そう錯覚させてくれるくらい魅力的なギャップだということで!
……ほんとか?
あと再度、みどりんがかわいい。
環境に恵まれてることに息苦しさを覚えるレベルのドMとか、どこで人生のボタン掛け違えたんだろうね…
あの生きづらそうな感じ、妙なリアリティを覚えます。
本人が楽しそうなのもほほえましいしつらい。
人並みの幸せを手に入れたみどりんのスピンオフとかあったらコレジャナイのに号泣する自信ある。
ままならんよなあ人生。
年明け一発目にこんなロリコンアニメで何語ってんだろ俺。
ちなみにレビュータイトルに意味はありませんが、筋肉の名前ってかっこいいよね(てけさんに教えて頂きました)。
最後に作画的な話で、大胆にキビキビと、センス良くキャラクターを動かされると、それだけで楽しくなります(中盤少し崩れたけど)。
OP最後のミーシャとか、机の前であたふたするミーシャとか、階段駆け下りるミーシャとか。
なんか幼女のシーンばかりですけど、これは私自身の問題じゃなく、動画工房にいる(いろんな意味で絶対マジモンの)変態作画マンのせいですから。
身の潔白を主張します。
ごめんなさい赦して
62点