シャベール大佐 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ヒロイン2人がとても魅力的な、特撮巨大ヒーロー物アニメ
円谷プロの特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」を元ネタとして作られた、巨大ヒーロー物の新作アニメ。全12話。
ストーリーは、記憶をなくした少年・響裕太が、本人も事情がよくわからないままに、古いパソコンの画面から呼びかけてくるハイパーエージェント・グリッドマンと合体?して、町に出現する謎の怪獣と戦っていくことになる、みたいな流れ。
まずこの作品で、いちばん良かったと思うのは、宝多六花と新条アカネというヒロイン2人がとてもかわいかったこと(個人的には六花派です)。そもそもキャラデザの完成度が高いことに加え、絵も綺麗で、微妙にエロさを感じるようなカットも多くあるので、画面を眺めているだけでも楽しめました。学校での女の子たちの姿を描いているEDの映像も、それぞれの場面の切り取り方にセンスの良さが感じられて、「このキャラたちで学園青春アニメも作ってほしいなあ」なんて思いながら、毎週楽しみに観ていました。また、女性キャラ以外の作画についても、CGを使用した戦闘シーンの出来もとても良かったですし、日常パートのなにげないシーンでも、角度や構図に工夫して、立体感や奥行きを感じさせるような見せ方をしていたりして、全体的に映像に魅力がある作品でした。
ストーリー自体は、ちょっと謎もあったりして興味を惹きますが、全部観終わっても、特に感動や興奮までには至らず、まあ普通に面白かったかな、といった感じ。それでも、日常パートや戦闘シーンなど他の部分にそれを補うだけの十分な長所があったので、全体としては問題なく楽しめました。
音楽は、OP、EDとも、なかなか良かったです。声は、アカネ役の上田麗奈が、キャラの雰囲気に合っていました。
最後まで観終わって、毎回とても楽しめました。大きな物語はまあまあレベルだけど、それ以外の部分にも長所があって総合的にはかなり満足できた作品というと、内容やジャンルは全然違うのですが、なんとなく「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を思い出したりもして、アニメの魅力はストーリーだけではないよね、と感じさせるタイプの作品でした。