退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ファンタジーの中の現実
主人公はゴブリンという残忍で小さい鬼を専門で駆除する冒険者だ。
ゴブリンと人は決して分かり合えない。
犠牲者は情け容赦なく、悲惨な目に合う。
特に女性にはさらに過酷な目に合うことになる。
しかし、ゴブリン一人一人は対した力もなく、
駆除することによる価値も高くない。
そのため最も力があり、勇敢な冒険者はより価値のある獲物を狙う。
だから世界からゴブリンが消えることはない。
犠牲者はなくならなし、傷を負ったものは一生その恐怖がつきまとう。
主人公は過去の懺悔から富や名声よりも
ゴブリンを駆逐し身近な人の安全を確保することを第一とすることを決める。
人々はそんな変人に対して「ゴブリンスレイヤー」とあだ名をつける。
彼はゴブリンを殺すことにだけ特化した冒険者となった。
そのためには、情け容赦なくあらゆることを行う。
世の中にはたとえ評価されなくても必要な仕事はあるものだ。
このファンタジー世界ではゴブリン退治がそれだ。
評価されない仕事に対して、淡々とこなしていくところが
ファンタジーの中の現実だなと感じた。
お金や他人の評価以外の仕事をする基準があるか。
その仕事は命をかけるに値するのか。
そのことをわかっているから、
仲間たちは何だかんだで不愛想な彼についていくのだと思う。