おぬごん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ナレーションの「これじゃない感」を乗り越えれば
『カイジ』シリーズのスピンオフで、「このマンガがすごい!」2017年版で1位まで獲ってしまった人気漫画が原作
2クール目からは{netabare}同じくカイジのスピンオフの『1日外出録ハンチョウ』のエピソードも約半分の尺で描かれます{/netabare}
この作品の魅力は何といっても、『カイジ』の作風・世界観のまま社会人あるあるギャグをやることに尽きます
もちろんギャグセンスや構成の上手さが面白さを引き出しているんですが、
『カイジ』に大きく依存した作風であることは言うまでもありません
で、福本作品の大きなウェートを占めるのが、キャラの台詞でない地の文で、アニメでいうところのナレーションです
『アカギ』の古谷徹は冷静で鋭く熱いアカギらしく、『カイジ』の立木文彦の熱く熱く熱く、どちらも作風に非常にあった印象的なナレーションでした
で、この作品のナレーションはというと、何とあの楽天カ…じゃなかった、あの川平慈英なんですよね
『カイジ』の作風に依存した作品なのに、『カイジ』の立木文彦じゃないんですよ
これは正直私もがっかりでした。立木文彦のあの大袈裟なナレーションでギャグを聴きたかったです
(まあ大人の事情を考えると、同時期に『金カム』で立木文彦がナレーションを(ほとんど出番ないけど)やってたので、ナレーション被りはできなかったのではないかと)
川平慈英自身もベテランながらアニメは専門外ということで序盤はかなり違和感がありましたが、向こうもこちらも回を重ねるごとに慣れていったように思いました
ナレーションにさえ慣れればさすがの原作力、毎回のように腹を抱えて笑っていましたw
ただ特にナベシン絵コンテ回で、文字を画面にデカデカと出す演出がクドかったように思いました
アニメなんですから、文字以外でしっかり笑いを演出してほしかったです
声優では『カイジ』本編ではVシネマ俳優・白竜がやっていた利根川を森川智之が担当
この変更は大正解でしたね…白竜は声に貫禄はありましたが、正直あまり上手くはなかったのでw
というか森川があんな風に普通におじさんボイスを出せるのが意外でした
また「ざわ…ざわ…」ボイスの遊びにも笑いましたw
ナレーションの話が長くなってしまいましたが、原作の良さもあって2クールかなり笑って楽しめました
2クール目のサプライズも嬉しかったですし、「ざわ…」ボイスやOPにあのゲスの極み乙女を起用するなど、ギャグ作品らしく遊び心にも溢れていたと思います
続編…もいいですが、そろそろ私は『銀と金』なんかを見たいですねw
福本漫画で一番好きなんです