クワル さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もっとよくできたはず!
原作を10年以上追っている者です。
もうちょっと上手くできなかったかなぁ,というのが正直な感想。
ラノベの原作6冊?分を18話でまとめること自体難しいのだろうけど,原作既読者でも途中で眠くなってしまうところが何度も……。
脚本というか演出?の問題なんだろうか。あるいは,アニメ化に不向きな作品だったのかもしれない。
とはいえ,良い点もたくさんありました。
ブギーポップの半分の表情で笑うシーンを映像で見れたのは感動的でした。
原作の読後感と同じような見終わった後の心地よい喪失感を感じることもできました。
声優さんについては,細谷さんの飛鳥井仁と,花澤さんの水乃星透子がイメージどおりで素敵でした。
よく話題になるのが悠木さんのブギーポップ/宮下藤花ですが,個人的にはブギーポップはもっと無機質で機械的(自動的)な口調だったので,違和感を覚えてしまいました。
「謡うような」語り口という監督からの指示だったようで,仕方ないですけどね。
作画・音楽は,まあよかったんですけど,OPだけは不満です。
曲はとても良いのに,映像があまり合ってない。
宮下藤花を中心に映像を作ったのはちょっと違うと感じました。藤花自体が作品の中心ではないので。
一番最後の凪のアクションは格好よかったけどね。
1クールにしては珍しい18話構成だったり,2話同時放送だったり,色んな場面での宣伝など関わっているスタッフの作品愛を感じることはできました。
それだけに,アニメ自体がやや微妙な出来になってしまったことが残念でなりません。
BDは全部買うと思いますが,原作愛と過去の思い出のために買うようなものです。
「アニメ化に挑戦してくれてありがとう」という気持ちはあるので。
■なんか保存してた関連記事
福士裕一郎プロデューサーのインタビュー記事
https://rooftop.cc/interview/190210220000.php
先行上映イベントのイベントレポート
https://natalie.mu/comic/news/312458
ブギーポップ/宮下藤花役の悠木碧さんと霧間凪役の大西沙織さん対談インタビュー
https://www.animatetimes.com/details.php?id1547384013
田中翔プロデューサーのインタビュー記事
http://www.pashplus.jp/interview/122930/
■以下、2019年1月5日時点の感想
先行上映で3話まで観ましたが、「1話・2話で脱落する人多そうだな」という印象でした。3話まで観て何とかまとまるかなという感じで。
時間軸を何度も変えるのは、特に原作を知らない視聴者には置いてけぼり感が強いと思います。
作画・音楽・声優については、一応満足です。
というか、「ちゃんとアニメ化」してくれれば、10年来の原作ファンとしてはそれだけで満足なわけです。
4話以降はvsイマジネーター編になりますが、果してどうなるのか…。