「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow(アニメ映画)」

総合得点
73.2
感想・評価
153
棚に入れた
591
ランキング
1039
★★★★☆ 3.9 (153)
物語
3.5
作画
4.0
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
3.9

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ネタバレ

あおじる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悪くないが、物足りない印象

自分はμ'sのファンで無印の方は7回劇場版を見に行きましたが、サンシャインはアニメ1,2期を一回見た程度の比較的ライトなファンです。
そのような人間が書いた個人の感想としてお読みいただければ幸いです。

まず、良いか悪いかで言えば良かったと思います。アニメ版の続きとして、楽しんで見ることができました。ライブシーンでのダンスや曲も良かったと思います。サンシャインのファンの方は見に行くべき作品だと思います。

ただ、正直、物足りないなと思う部分が多かったのも事実です。
以下に列挙します

(以下ネタバレ含みます)



初代ラブライブでは「μ’sはあの9人が揃ってこそのものなのでμ’sは3年生を卒業をもって解散する。そして同時にラブライブ優勝グループとしてスクールアイドルの素晴らしさ人々に伝え、後世に繋げてから解散する」というμ’sのスタンスがよくわかるものとなっていました。
一方今回のサンシャインでは「Aqoursは6人になっても心の中は永遠に9人」というものでした。9人であることに意味を見出すμ’Sと人数ではなく、内面的なつながりを重視したAqoursといった対比を作りたかったのだと思いますが、ラブライブ無印の劇場版で「必ず終わってしまうからこそ美しく、人を引き付ける」のがスクールアイドルだと描写されていました。Aqours のとったスタンスはこれと相容れない気がします。またAqoursが6人でやる最初のライブのシーンで3年生がソロパートでガッツリ歌っている演出には違和感を覚えました。(合唱で3年生の声が入るような演出なら分かりますが)
また6人としてのAqoursが「心の中で9人」であったとしてもそれはメンタル的な問題で、どのように活動していくかについては分からないままでした。

統廃合で揉めた設定も生かし切れていなかったと思います。統廃合で相手の学校の父兄から反対を受けているなら、その様子を描き、そしてAqoursのライブを見てそれが変わる様子というのをちゃんと描くべきだったと思います。最後の統廃合の行く末の描写もおざなりでした。

月ちゃんも統合相手の学校の生徒として奔走するようなシーンがあってもよかったのでは。月ちゃんの物語上の存在意義があまり感じられなかったです。

何より、物語に起伏があまりなかったというのが一番の物足りなさです。
先ほど書いた部分とも共通するのですが、劇中における問題は比較的あっさりと解決されています。葛藤するシーン、試行錯誤するシーンなどがもっとあれば引き込まれたと思います。

サンシャイン全体に言えることだと思うのですが、初代のラブライブに引っ張られているのか、感動ものにしようとしすぎている傾向があると思います。等身大の女の子が、笑って、泣いて、一生懸命頑張る姿をありありと描ければ、自然と泣ける作品になると思います。

長々と評論家ぶって書きました。ファンの方の気分を害したら申し訳ありません。キモオタが何か言ってるなーくらいに思ってください。

投稿 : 2019/01/05
閲覧 : 201
サンキュー:

3

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