うち. さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
名作デジモン映画
白い背景に記号や模様を貼るのが大好きな監督、細田守監督の作品。
あらすじ
デジタルワールドでの冒険と現実世界での戦いを終えた選ばれし子供達。春休みのある日、ネットに誕生したデジモン(ツメモン)の出現により世界は混乱していく…というお話。
ネット世界の描写が秀逸で絵で分かりやすく説明してくれるので、なんとなく大変なことが起こっている感が表現されている。デジモンはデータを食べているだけに過ぎないけれど段々知恵がつき、最終的に核を発射するまでの脅威となるのがおよそ30分後というおそるべき存在。
最後の戦いの大量にコピーされたディアボロモンの絵面は絶望するしかない。
そんな絶望を吹き飛ばすオメガモンは今見てもかっこよすぎる。
この内容が一時間三十分の尺ではなく、約四十分に凝縮されているので退屈なシーンが皆無に近い。
キャラ
劇場版なのに戦闘に参加しないデジモンが四体、事情を最後まで知らなかった選ばれし子供が四人となった。
事態を把握していた組
◯八神太一、アグモン
メンバーの勇気担当。今回は光子郎と共に事態の収束に当たる。
光子郎と違いPC関係に疎いが、戦力は最高でパートナーであるアグモンは究極体に成れる数少ないデジモン。
物語開始前に空と喧嘩しており、このせいでピヨモンのバトルは無くなった。他のメンバーに電話をかける。PCをフリーズさせるなどの活躍をする。
◯泉光子郎、テントモン
メンバーの知識担当。こいつがいなければ詰んでいたとされるほどの超有能キャラ。ネットのメル友(この子達もありえないほど有能)の情報で対策を立てたり、麦茶の飲み過ぎで腹を下すなどをした。
◯石田ヤマト、ガブモン
メンバーの友情担当。太一と同じく最強戦力。しかし祖母の実家である島根に居るため戦闘に参加したのは遅かった。
島根にパソコンなんてあるわけないじゃん!というセリフはあまりにも有名。
◯高石タケル、パタモン
ヤマトの弟。別姓なのは両親が離婚している…重いよ!
そしてパタモンは進化する前にやられてしまった…不遇だよ!
事態を把握していなかった組
節ノ内空、ピヨモン
愛情担当。基本的に優しいキャラなんだけど太一と喧嘩したので劇中では終盤以外不機嫌なまま。
太一とのすれ違いにより、部屋に篭ったので事態を把握しなかった。
八神光、テイルモン
太一の妹だがタイミングが悪いことに友人の誕生会に行き、そのまま事件が終了した。この友達がなんとも生意気そうな子供なのが印象的。
城戸丈、ゴマモン
中学受験会場への電車に乗車出来なかった不運なキャラ。それもこれもクラモンが悪い。
受験会場への移動をクラモンに邪魔された被害者…なのだが最後までクラモン(ディアボロモン)の仕業とは知らなかった。
太刀川ミミ、パルモン
ハワイ旅行で事態の把握ならず。
この集まりの悪さに光子郎は「僕らいまいち、まとまりがないですからね」と言及した。
まとめ
キャラ、演出、迫力。どれを取っても秀逸と言わざるをえない作品。是非とも春か夏あたりに見て欲しい。
八神太一役の藤田淑子さんが2018年12月28日に乳がんによりお亡くなりになりました。
この場でお悔やみ申し上げます。