Progress さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
愛を込めてスラスラとね
TV版けいおんの最終回(卒業式)より少し前の話になり、軽音部でロンドンに卒業旅行に行くことになります。二期における作中歌「天使にふれたよ!」の楽曲がどのように作られたか、その道程を描いた作品。
2019年に2011年の映画を初めて見ました、そのため、けいおんの日常を心の中で美化していたせいか、懐かしい楽曲と、時に慌しく時にゆるゆるな唯達の日常が美しく、楽曲が流れるたびに自然と涙腺が緩んでしまいました。
「カレーのちライス」「ご飯はおかず」を当時ヘビーローテして聴いていた時代に懐かしさを感じつつも、唯たちが私の知らないステージ私の知らなかった時間で歌うことで、懐かしさの中に埋もれた楽曲の中に輝きを取り戻したような心地になりました。
特に「U&I」に込められた唯の憂への思いは、私の中でTV版の記憶が薄れても心に届くもので、感謝の気持ちや姉妹の愛によってこんなにも心が突き動かされることに、私は幸せを感じています。
「天使にふれたよ!」について
この曲がどのような意味合いを持つかというと、卒業する軽音部3年生によって梓に送るプレゼント(メッセージソング)として作られます。
「天使にふれたよ!」は、素直な唯が書いたので、「天使にふれたよ!」の歌詞をそのまま受け取ればいい感じています。物語で語られる唯の作詞の道程と、歌詞の中にある唯(と三人)の梓への思いやり、感謝、親愛を感じることへ、別れが近づいていることへのせつなさが相乗して、心が揺り動かされてしまいました。
まとめ
軽音部メンバーによるやりとり、部室でのやり取りの調子でロンドンでもふわふわで甘口な時間を過ごすと共に、3年生達が梓を思う時間によって紡がれていく別れのための旅立ちの物語、そのどちらもが色あせない楽曲たちを伴って流れていく、けいおんファンであるならば、彼女達の物語を感じれる嬉しさと彼女達の物語が終わるせつなさを感じる作品だろうと感じました。