たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
何故、西洋ではスーパーヒーローがウケるのか。
答えはユダヤ、キリスト教圏だから。。。と言ってしまえばそれまでだが、日本人にはよくわからないだろう。
今、アメリカで一番人気の映画といえばアメコミ映画であり、スーパーヒーローが活躍する映画を大人が観に行く時代である。クリスマス時期から公開しているDCコミックスの「アクアマン」の人気はうなぎのぼりである。
まあ、一昔前までは「スーパーヒーロー=子供向け」という構図がアメリカでも当たり前であった。あんなカラフルでダサいコスチュームを着た男女が空飛んだり、目からビームを発射したり、手から光線を発射したりするのである。子供向けと言われても仕方がない。
大人向けのコミックというのは1940年代に当時のDCコミックが大人向けエログロ漫画を発行しだした際に規制(コミックスコード)を受けて、アメコミも「バットマン:ダークナイトリターンズ」(1985年)や「ウォッチメン」(1986年)が、冷戦化の退廃したアメリカで売春や麻薬や政治汚職の巣窟となった社会をスーパーヒーローたちはどう生き抜くのかというテーマに挑んで反響を呼ぶまでとんと売れなかった歴史がある。
1980年代以降の規制緩和もあってアメコミ自体の売り上げが特に映画も相まって2000年代に上がっていった事もあるが、
そもそもアメリカでスーパーヒーローがウケるのはキリスト教社会による国民性だろう。
アメリカ映画を見てると必ず、自己犠牲や受難に満ちた「英雄的」人物が決まって出てくるのはそういうわけである。