STONE さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
カオス度も変態性も面白さも高まり
原作は未読。
2期ものだが、1期で感じられたキャラの面白さ、シリアスとギャグの絶妙なバランス、
アイヌや明治期の北海道の文化、歴史の紹介などは相変わらず踏襲。
特にキャラの面白さはより強まった感じで、悪党キャラ達によるユーモラスな描写の数々は
エルモア・レナードの小説やクエンティン・タランティーノの映画に通じるような魅力も。
キャラの変態性も相変わらずで、その辺は1期以上にパワーアップしている感も。
個々のキャラを取り上げていくときりがないが、特に第七師団系キャラに関しては
鶴見 篤四郎への信奉が強く感じられ、直接描かれなくても鶴見の人たらし振りがより際立つと
いった印象。
キャラの過去エピソードも多く、これが独立したエピソードとしても面白いが、作品世界に
おける現在への伏線になっていたり、キャラ自体に厚みを持たせている感がある。
谷垣 源次郎のエピソード回では、「自分の役目」というものを自身に問うていたが、これは
自覚無自覚はそれぞれだが他の多くのキャラも感じていることのようで、作品の根幹に
関わるような部分に思える。
キャラに関しては個としても魅力的なのだが、行動jを共にするグループが陣営の垣根を
越えるようなものもあり、まさに呉越同舟といったところ。
この行動グループが展開に応じてシャッフルしていくのがこれまた面白い。
1期では本筋の刺青人皮争奪戦の部分がやや単調だった印象があったが、本作ではこちらも
面白くなってきた感が強い。
1期から続く杉元 佐一のグループ、土方 歳三のグループ、第七師団内の
鶴見 篤四郎一派による三つどもえ状態に、新たに犬童 四郎助率いる網走監獄勢も加わった
四つどもえ展開になり、目が話せない。
特に網走監獄での四陣営勢揃いの争乱は1期から続く流れのクライマックスと言えるような
もので、大いに盛り上がった感があった。
1期ではあまりよろしくなかった映像演出も良くなってきた感があった。
2019/01/02
2021/08/30 加筆・修正