藤浪サトル さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
近年では珍しい「徐々に面白くなってくる作品」
初期の回は、カビラのナレーション以外に面白いと思える要素は無かった。
この作品は典型的な「徐々に面白くなってくる作品」である。1話切り3話切りが常識となりつつある現代において、この手の作品は正当な評価がされ難い。尻上がりに面白くなるとは言っても、{netabare} 視聴者に媚びたネタ(しかも再現度がイマイチ)、無駄にお預けするだけ、バレバレのミステリー、{/netabare}とあまり面白くなかった話も存在する。
話ごとに当たり外れは非常に大きい作品だが、14話と17話の出来は傑出していた。 {netabare}ハンチョウならではの立ち食いそば屋の楽しみ方が披露されたかと思えば、学生時代行きつけの中華料理屋での粋なサプライズからのゲスハンチョウ、と最初から最後まで展開が読めなかった14話。左遷に抗議した部下に対し、利根川が秘められていた過去を明かし圧倒的な説得力で激励する17話。 {/netabare}この2話のためだけに視聴を続けてきたと言っても良いくらいだ。
ただ、「ざわ」の効果音はカイジシリーズと同じでよかった。ざわにちなんだ声優を起用するなら、せめて花澤香菜を出すべきでしょう。花澤香菜が出るなら、本作品の「ざわ」に文句はなかった。
ついでにカビラの擁護をしておく。笑いどころをバラしている等と評判が悪いカビラだが、どこで笑うべきか迷ってしまう俺のような人間にとって笑いどころを教えてくれるカビラは有難かった。