ようす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もし私が悪い人になったら、叱ってくれると約束したから…
たくさんあるFateシリーズ。
その中心ストーリーにあたる
『Fate/stay night』シリーズの1つ。
原作の『Fate/stay night』には
3つのルートがあり、
これまでアニメ化されてきた
“セイバールート”“凜(りん)ルート”に続く、
最後の“桜(さくら)ルート”。
劇場版で全三章が予定されています。
Fateシリーズを見たことがない人が
いきなりこの『Fate/stay night [Heaven's Feel]』から見るのは、
ちょっと厳しいと思います。
設定に関しては、
ほとんど説明がされないので…。
これからFateシリーズを見る方は、
・『Fate/stay night』(2006年)…セイバールート
・『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(2014年)…凜ルート
・『Fate/Zero』…10年前を描くスピンオフ
を見てから視聴することをおすすめします。
見る順番の決まりはありません。
原作のゲームは、アニメと同じ流れでストーリーが解放されるようです。
私も制作年順で見ましたが、
Zero→凜ルート→セイバールートの順に見るのもありです。
この順で見るとネタバレが少なく、
絵もきれいなので、抵抗なく見やすいというメリットがあります。
前置きが長くなりました。
おもしろいからFateシリーズ、おすすめですよ^^
120分ほどの作品です。
● ストーリー
衛宮士郎(えみや しろう)は幼い頃、
大災害に遭った唯一の生き残りである。
士郎と同級生の慎二(しんじ)の妹・間桐桜(まとう さくら)は、
士郎の家に来て家事の手伝いをしていた。
高校2年生の秋。
士郎は7人の魔術師“マスター”の一人となり、
“聖杯戦争(せいはいせんそう)”に巻き込まれたことを知る。
マスターと、マスターが契約する英霊“サーヴァント”が
何でも願いが叶うという“聖杯(せいはい)”をかけて争う戦いだった。
聖杯戦争など、基本的な設定は、
これまでのFateシリーズを見ている人には十分わかっていることとして、
さらっと流されています。
セイバールートと凜ルートでは、
士郎たちvs他のマスター&サーヴァントがメインでしたが、
今回は少し毛色が違います。
サーヴァントたちを次々とやっつけてしまう、
動き回る第三の存在。
これまでのシリーズを見ているからわかる、
手ごわいサーヴァントたちをやっつけてしまう恐ろしい敵。
第一章はまだまだ物語の序盤で、
謎が多く残っています。
だけど、面白い!
面白いから、あっという間に時間が経ちました。
緩急の付け方もうまくて、
家の中でゆっくり話をするシーンもあれば、
激しく戦うシーンもある。
そんな緩急の付け方やバランスの上手さもまた、
長時間でも全く飽きなかったポイントかもしれません。
≪ これまでの物語を知っているから、より楽しめる ≫
この作品のすごいところは、
同じキャラクター、同じ設定でも、
人物の立ち回り方ひとつで全然違った物語が生まれ、
新たな楽しみ方ができること。
今回もそうです。
「10年前の出来事を今回は話すのか…。」
「今回のあのキャラは敵なのか?味方なのか?」
などなど、
これまでの物語を知っているからこそ感じられる、
おもしろさがたくさんあります。
また、これまでのルートでは謎とされ、
徐々に明かされてきたサーヴァントの秘密やマスターの正体。
それもこれまでのシリーズを見てきたなら知っていることなので、
踏み台のような扱いで、さくっと次の展開に進みます。
さらに、サーヴァントの能力や個性も
これまでのシリーズですでに知っていることなので、
早々に戦いや必殺技を見せるなど、
ファンにとってはたまらない展開の連続です。
キャラをよく知っていることをうまく活かしたキャラの見せ方と、
さらなる深淵に導かれていく物語。
こんなの、どんどんおもしろくなってしまいますやん…(戸惑い)
Zeroや凜ルートを制作したufotableによる作画は、
相変わらずきれいです^^
特にバトルシーンはよく動く!
カメラワークもよく動く!迫力がある!
● 音楽
【 主題歌「花の唄」/ Aimer 】
今回の劇伴を担当している梶浦由記さんが作詞作曲した歌なので、
雰囲気ばっちりです。
胸が痛く、きゅっとした気持ちになります。
● まとめ
これまでと似たお話もありながら、
異なるルートを進んでいく。
これは続きが気になります!
全章公開してから一気に見たほうがよかったかな^^;
第二章は、2019年1月公開予定です。
待ちきれません…!