gazabata さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.5
作画 : 1.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
本屋の話の漫画のアニメ
ここまでアニメである理由がないアニメは初めて見た。もちろんそこらじゅうに転がっているものなのだろうが個人的にはこれが初だ。
このレビューはアニメとしての感想と作品としての感想の二つの項目に分けて書くことにしますのでそのつもりで。
アニメーションとして:
先ほども言ったがこのアニメがアニメである理由はほとんどない。というよりもこの「アニメ ガイコツ書店員本田さん」がアニメというプラットフォームの良いところをほとんど使えていないと言ったほうが良いかもしれない。アニメとして一つだけ有効的に使っているのが「声」ではないだろうか。声優が結構頑張っているのはよく分かる。だがそれ以外でアニメの良さを一つも生かせていない。絵が動かな過ぎ漫画を読んでいるときよりも動きを感じることがない。分かりやすく言えば日常系アニメの最後に出てくるデフォルメされたキャラたちの棒人形が上下に動いているのと大して変わらない。最後の三十秒だけそれをするならまだかわいいものだがこのアニメは100%それなので大分困る。
正直なぜこれをアニメにしようと思ったのかが分からない。
作品として:
本屋さんあるあるの話なわけだがこのアニメは「あるある」というジャンルを使い間違えているような気がする。なぜならあるあるアニメにしてはあるあるではないからだ。全体的な雰囲気が「これ、あるあるだよねー」という感じなのだが都会の本屋という大分ニッチなところにしか当てはまらないようなあるあるだらけで「知らんわ」となることがたくさんあった。そして「あるある」であること以外に面白いことはなく、深く共感できなければ面白くないことがよくあった。訳の分からないことに共感を求められるのはあまり楽しいものではないわけで、「アメコミは重いんですよー」と言われても「草生えるww」とはならず、「そうなんだ」としかならない。
だが最初の数話は結構面白かったということも事実だ。最初のうちは誰が見ても面白い様なネタがあったから良かったわけだがネタ切れになるのが恐ろしく早く、結局はあるあるでないあるあるになってしまうわけだ。
まとめ:
アニメとしての価値はほとんどないと言っても大して反感を買うことはないのではないだろうか。そして作品としては最初の数話は面白いものの、ネタ切れは早かったというのもわかってもらえると思う。結局は多少の笑いを得たものの三日後には忘れられるようなアニメなのではないだろうか。事実、このレビューを書く前に最終話を見ようと思ったら数日前にもう見ていたことを忘れていたわけだし。
まあそれは自分の記憶能力に問題があるだけかもしれないが...
点数:4/10