ecot さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
南極に行きたいとは思わないけど…
2018年末の一挙放送で2周目をみて、みなさんのレビューを読みながら、感想を書きます。
主人公たち四人の友情の形が、私には丁度よかったと思います。女の子特有の湿度の高い、ベタベタとしている関係や距離感ではない。(キマリ以外が割りとドライな側面があったからかな)かといって男性的な友情でもなくちゃんと女の子してる。そこがよかったのかなと思います。
特に11話が気に入っています。こういう作品だと日向に陸上部の面々を許させて、イイハナシダナーで終わらせそうなものなのに、そうはしなかった。許せないものは許せないのだとはっきりいった。友達という立場の人間に言わせた。他人を許す事の大事さなんて話を、耳にタコができるほど聞いてきた身としては、とても新鮮だった。
寒いのは苦手な上に、高額な旅費や体力が必要で、食べては吐きを繰り返さなくてはならないほどの船酔い、私は流石に南極に行きたいとは思えません。反面、この作品は主人公達の苦労や努力を最低限しか描写していません。リアリティーを重要視する人にはご都合主義に見え、物足りない作品かもしれません。
序盤は記憶していた以上にコミカルで、そのコミカルさを残しつつ、後半は話の核心部しっかり描けている良作だと思います。