ヘラチオ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
さくら荘のペットな彼女の作者が原作
思春期症候群なるものを巡る物語。題名的にどうなんだろう?と思われるかもしれないが、個人的には結構面白かった。これを足掛かりに原作を読むのもいいかもしれない。
劇場版での放映込みでの作品作り。ゆめみる少女らしい。{netabare}猫を見つけた中学生の牧之原翔子と大人の牧之原翔子がどう関係するのか{/netabare}が楽しみである。
主人公は青春ブタ野郎こと梓川咲太。{netabare}病院送りにしたことがあるとの噂から学校では避けられ、親友の国見と双葉理央くらいしか話し相手がいない。しかも、国見の彼女に彼に近づかないように言われる始末。本当は咲太は思春期症候群により、胸に傷ができて出血したために病院に送ったのではなく、送られただけなんだが。{/netabare}
色んなヒロインが登場し、話数ごとに焦点が当たるヒロインが変わる。
1~3話はバニーガール先輩・桜島麻衣
{netabare}空気になり過ぎて認識できる人が少なくなってしまった元芸能人の桜島麻衣。認識されないから、バニーガール姿でうろついていたところ、咲太と出会う。実の母親にまで認識されないのは辛い。そして、寝たら認識できていた人も認識できなくなるようで咲太は試験期間中、寝ずに勉強する。麻衣と勉強するときに薬を飲まされ、次の日認識できなくなってしまう。しかし、テストを受けているときに麻衣と勉強しているところが出て麻衣のことを思い出し、試験中なのに、グラウンドに出て、全校生徒の前で愛を叫び、力強い愛を見せつける。すると、誰しもが麻衣を認識できるようになった。そこから、一か月愛を誓うよう言われ、咲太は見事にやり遂げる。{/netabare}ちょっぴりドSな麻衣と咲太との掛け合いが面白い。あんな軽妙なトークしたい。
4~6話はプチデビル後輩・古賀朋絵
{netabare}咲太と尻を蹴り合った仲。福岡から来た方言が時折出る少女。無理して直さなくていいのに。麻衣に愛を誓って一か月。ついに付き合う約束を取り付けたと思った次の日、どうやら同じ日に戻っているらしい。また、やり直し。麻衣と付き合う約束を取り付けた後、階段の踊り場で朋絵がバスケ部のモテモテな先輩に告白されるところを目撃。放置してたら、また同じ日に戻った。どうやら、そこが原因だったようだ。その先輩のことが好きな娘が友人にいるようで、告白の返事したら、グループ内でばれてハブられるのが嫌でやり直していたようだ。そこで、咲太と付き合っているということにし、告白されるのを避けていたところ、ビッチだとか噂を立てられ、例のバスケ部先輩に絡まれる。咲太の卑怯な手段により、無様な姿をさらした先輩に友人も幻滅して一件落着。と思いきや、嘘の恋人関係を終わらそうとしても別れる前に戻るようになってしまう。朋絵は咲太のことが好きだという気持ちに蓋をして嘘をついていた。しかし、どんなにやり直しても人の気持ちは変わらないことに気付き、その日を終えると、まさかの4話冒頭の時間に戻る。シミュレーションしていたようだ。先輩からの告白を断り、グループでハブられてしまうが、無事新しい友達ができたし、無理して友達に合わせなくて済むようになったみたいで結果的に幸せ。{/netabare}
7~8話はロジカルウィッチ・双葉理央
{netabare}咲太の相談にいつも乗ってあげている科学部のたった1人の部員。彼女持ちな国見のことが好きだけど、言い出せなくて2人に分裂してしまった双葉理央。片方は咲太家に寝泊まりし、もう片方は学校に通う傍らSNSの裏アカウントを作り、自らのセクシーな写真を投稿。恋に関しては論理的になれず、悩むが、自分で自分に電話し、決心がついたのか合体。夏祭りで国見にそっと告白。結果はあえて聞かないけども、結果は分かっている。しかし、後悔はないようだ。{/netabare}この作品の中では燃えるような展開がなかったので、ちょっと残念。
9~10話はシスコンアイドル・豊浜のどか
{netabare}麻衣の異母妹。朝目覚めたら、のどかと麻衣が入れ替わっていた。そこで、お互いに成りすまして何事もなかったかのように過ごす。麻衣はのどかの姿のまま、咲太家で寝泊まりし、のどかは麻衣の姿のまま、麻衣の家に住む。麻衣はのどかとしてダンスの練習をして次期センターを勝ち取ったが、のどかは麻衣の信頼や期待に耐えられず、CM撮影中に過呼吸を起こす。なんとか撮影は別の日に撮れたが。入れ替わった背景には姉の麻衣がなんでも成功しているように見えて羨ましかったというのと、母親とうまくいかないというところにあったようだ。のどかに嫌いだと言われた麻衣は自分も嫌いだと言ったが、実は昔、のどかがくれた手紙を大事に取っており、妹のことを大事に想っていた。母親に褒められたいという気持ちを吐き出し、抱き合うと元に戻った。どうやら顔だけが入れ替わっていたようで、ニュルっと戻った。{/netabare}
11~13話はおるすばん妹・梓川かえで
最後を飾るのは{netabare}SNSで虐められたことをきっかけに引きこもりになってしまった咲太の妹かえで。恐怖のため、外に出るのも電話に出ることもできない。着信音を聞くと顔が歪んでしまう。そのため、咲太は携帯電話を持っていない。しかし、このままではいけないと感じたのか目標を立て、麻衣からの電話に出たり、家の外に出たりして達成していく。ここで、かえでの幼馴染が出現し、実はかえでが記憶喪失だと咲太意外に発覚。これも思春期症候群みたいなもので、受け入れられなかったかえでの母は心を病んでしまう。父は母の看病についていく。かえでというのは本当は花楓と書くが、記憶を失っている状態と区別するために咲太が提案して、渡した日記帳の名前に書かせたもの。
最後の目標であった学校に行くというのを達成するために制服に着替えて外に出るがやはり、道行く人が自分のことを話しているのではないか?と気になり、体が動かない。動かそうと無理すると思春期症候群のためか痣が広がる。そこで、咲太は説得して無理に行かないようにして、帰ると見せかけて夜の学校に到着するように画策。なんと登校する目標を達成できたのだ。こんなお兄さんいたら楽しいな。羨ましい。そうこうしていると、ついにかえでが記憶を取り戻し、その代わりに記憶喪失になってから作ってきた思い出を失った花楓となる日が来てしまった。ベッドに潜り込むほどお兄ちゃん大好きだったのが、そうでもなくなり記憶も失ったことにショックを受けた咲太はショックを受ける。そのとき、中学生ではないほうの牧之原翔子に介抱される。その後、仕事があるのに駆け付けた麻衣は自分ではない人に咲太が介抱されたことにショックを受け、帰ってきたのに、すぐ金沢へと戻ってしまう。咲太は落ち込んでしまい、バイトが手に付かない。バイト後、偶然遭遇したのどかに麻衣の想いを聞き、のどかのスマホを借りて麻衣に会うため、金沢まで。最初はデート禁止とか言われてたり、盗撮されて問題になったりしたけど、マネージャー公認の仲になってる。仲直りして幸せなキス。妹や親の問題も解決かな。{/netabare}
OPは君のせい。EDは不可思議のカルテ。1話と13話はヒロイン全員で歌い、6話はなし。残りは焦点を当てたヒロインが歌う。