イムラ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
主人公のキャラが気にいるかどうかでこの作品の評価は分かれると思う
<2021/1/31 追記>
なんと第2期制作決定だそうです。
<2018/12/31初投稿>
原作未読。
2018年最後のレビューです。
原作はラノベですが、元は某巨大掲示板から、とWikiに書いてありました。
RPGのような剣と魔法のテンプレートな異世界が舞台です。
と言っても「現代人がある日突然異世界に放り込まれ」といった話ではありません。
元からその世界で生まれ育った人たちの物語。
テンプレートな異世界なので勇者も、冒険者も、魔王も、モンスターも、町の人も、村の人も、「普通に」います。
そんな「普通な」異世界で、主人公はなんら特別な力を持たない「普通の」冒険者、通称「ゴブリンスレイヤー 」。
そして主人公が相手にするモンスターは「弱い」の代名詞「ゴブリン」のみ。
と言ってもこの世界のゴブたち。
1匹1匹は弱いのですが、生き残るたびに悪知恵を蓄え、群れて猛烈に手強い相手となっていきます。
さらに始末に負えないのは、人間の村を襲い、食べ物や家畜を奪い、男は殺し、女は連れ去り自分たちの繁殖のため凌辱する。
タチが悪い。
こんなゴブたちを、主人公ゴブスレさんは経験と知識と戦術と周到な準備と「ゴブ殺す!」の執念だけで抹殺していきます。
その執念たるや
ルルーシュのブリタニアに対する恨みを遥かに超えるものです。
・・・わかりにくいな
シャアのザビ家に対する逆恨みを遥かに超えるものです。
・・・しっくりこない
「エルフを狩る者たち」の「エルフは脱がーす!」を遥かに超えるものです。
・・・なんか根本的に間違ってるような気もするけどまあいいや。
そんな感じです。
ゴブスレさんは身体能力や格闘技術が特別優れてるわけではなく、強力無比な魔法も、アバンストラッシュ的な技もないので、たびたび命に関わるような窮地に陥って行くわけですが
はたしてゴブスレさんは窮地を乗り越えることができるのか?
というお話です。
以下、感想。
面白かったです。
地味なところ、戦い方や考え方が理に適ってるところ、渋い雰囲気、シンプルな世界観、OPED曲など好みでした。
主役含め、主要登場人物に固有名詞が付いてないとこも「まおゆう」みたいで○。
そして何よりゴブリンスレイヤー さんのキャラがいいですね。
まず寡黙。
2018年アニメの主役ではハイスコアガール・あきらに次ぐ寡黙さ。
そして不器用。
さらにゴブ憎しで壊れかかってるところ。
ついでに見た目は「さまようよろい」(出展Wikipedia)。
こういうのカッコよい。
他のキャラクターの絵柄がもう少し渋ければさらによかったな、とは思います。
無敵の主人公に飽きてしまった方、灰と幻想のグリムガル」みたいな渋めのRPGファンタジーが好きな方にオススメの作品です。