sinnsi さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
勧善懲悪だが、とても感情移入しやすい
本作は宿主(人間)の、体内の出来事が全て擬人化されたアニメであり、細胞が日々奮闘する。
毎話の基本的な構造としては、体内に対して害悪をもたらそうとする異物や症状に対し、
細胞が立ち向かおうとするものの、ピンチになってしまう……が、
どこからかサポートがやってきて、何とかトラブルを解消するという、一見単純な話ばかりである。
しかし、細胞や異物の行動・サポートの全てが、実際の生物学・免疫学をベースとした物であり、
とってつけたような感じがまるでなく、説得力がとても高くなっている他、
擬人化されたアニメーション映像はとても面白い。
キャラクター(細胞)は、他アニメに出ていたとしても、親しみが持てるキャラが多いのだが、
自分と密接に関係する細胞を擬人化しているだけあって、より親しみが持てる。
異物に関しては、一部を除いて完全な悪役に徹していて、その異物(+症状)で嫌な目にあった事もあるため、
全力で細胞を応援したくなる他、一生懸命な細胞が、とても愛らしく思える。
しかし先ほども述べたが、ストーリーの本質的な構造としては、単純な話が多いため、
生物学・免疫学の働きに関心を持った上で、視聴する事を推奨する。
(解説自体は、アニメ上で分かりやすく行ってくれる。)