イムラ さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
そんな貞子さんは嫌だ
<2018/12/30 初投稿>
前作は25年前に放送された円谷プロの実写特撮作品「電光超人グリッドマン」だそうです。
なぜかタイトルだけ知ってました。
実質予備知識ゼロで飛び込んで全話無事視聴完了。
なんか面白かったですね。
熱かったし。
実写版の世界観を知ってたらもっと楽しめたようですが、知らんものは仕方ない 笑。
でも十分楽しめました。
あらすじは、
高校生の響裕太くんがグリッドマンに変身して、毎週のように攻めてくる怪獣を倒していく。
戦う都度、街はぶっ壊されていきます。
ウルトラマンシリーズのお約束で、怪獣はもちろんのこと正義のヒーローもそこら辺は無頓着に壊しまくります。
ところが・・・
という作品です。
以下、好きなところ
・世界観が意外とはっきりしている。
わけわかんないような感じで始まるんですけど、見進めると意外とわかってくる。
あーそっかーという腑に落ち感はそんなに無いですが
・日常の生活が丁寧に描かれている。
やっぱり日常とのギャップが大きいとバトルシーンの迫力は増しますよね。
・バトルシーンがカッコ良い。
技名叫ぶとか・・・好き
テンポが良くて迫力もある。グレンラガンの血を受け継いでる感じ。
・怪獣の造形と動きがもう、なんかね。
・キャラが立ってる
自分は物覚えが悪く、登場人物の顔と名前なかなか覚えられないんですが、これは割とすぐ覚えられました。
六花の自然な演技も良かったですね。
・OP曲が特撮らしいノリでカッコ良い。名曲なんじゃないか?
・最終回で{netabare} ウルトラセブン{/netabare} の名シーンを彷彿とさせる演出が!
ラスト、{netabare} 現実世界に戻ったアカネを実写で、{/netabare} というのも個人的に好み
と良いことだらけのように見えますが、シナリオは割と薄味な気がしました。
多分、特撮ヒーローものなのでそう見えてしまう部分が大きいのかもしれません。
お話全体としてはカタルシスはあんまりなかったかな。
ところでこの世界観。
小説「リング」「螺旋」の完結編「ループ」「バースデイ」を思い出しました。
そう。
「今日も井戸からこんにちは」でおなじみ貞子さんで有名なアレの原作です。
{netabare} 実は貞子さんが活躍するあの世界、少し未来の世界のスパコンに構築された「人間社会に模したシミュレーション世界」だったのです。
そして貞子さんは突然変異的に生まれたコンピュータ・ウィルス 。{/netabare}
「そんな貞子さんは嫌だ」
当時、読んでてそんな感想持ったこと思い出しました 笑。
そんな世界観で一つ不思議に思ったこと。
{netabare} コンピュータ上での人間社会シミュレーションは実際研究されてたりしますから、荒唐無稽というわけではないので、見てる方としてはそんなに驚きはなかったんですが。
その世界の被創造物である六花や内海たち当事者の皆さん、そのことを知っても大して驚きも悩みもしなかったなぁ、と。
普通なら自分の自我に悩んだりしそうなところ。
神様は居たんだなぁ、ぐらいの受け止め方に見えました。
{/netabare}
なんか理由あるんでしょうか?