アニメ記録用垢 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
圧倒的美麗な作画の良作だが、傑作にはなれないと感じた
故郷を滅ぼされ、逃げた先で親を失った赤子を拾い育てる親子愛の物語
特に圧倒的美麗で描かれた作画が素晴らしい
作画の一枚一枚がもはやスクリーンというキャンバスに描かれた美術作品の様に感じましたねぇ~
ファンタジー作品を絵だけでここまで表現しきった作品は観たことがないです。
これだけでも一見の価値があるように感じますね。
ただ所々描かれていない部分があったり
Ⅰ.マキア、レイリアを除いたイオルフの一族は全員死んだのか?長老のラシーヌはどうなった?
Ⅱ.メザーテの馬鹿王と馬鹿王子は最後どうなった?
Ⅲ.エリアルが母親(マキア)に対して、酷い言動をしてしまったが本当は愛していると思わせる描写(幼い時から今に至るフラッシュバック)がない。
共感することができない部分もありました。
レイリアがクリムの助けを拒み、自分の娘であるメドメルを優先するほど愛しているにも関わらず
その後で特にこれといった心情変化の描写もなく
メドメルのことは忘れる、貴方も忘れてなどと言い別れた場面が全く理解できませんでした。
観て来た作品が圧倒的に多いので、辛辣な評価になりがちな私が
逆にこれだけしかめぼしい欠点を挙げられないのは凄いと思いますねぇ~
ただマキアがエリアルにあれだけ愛情を注いで育てたのに関わらず
エリアルがあの様な言動をしてしまったことはまあいいとしても
酷い言動をしてしまったが本当は愛していると思わせる描写(幼い時から今に至るフラッシュバック)は個人的に欲しかったですねぇ~
これだけでエリアルのマキア(母親)に対する本当の想いが伝わって来ると思いますので
色々と辛辣な事象を書きましたが
映画という限られた時間の中でここまでの作品を描くということは素直に感動しますし、賞賛を送りたいと思います。
アインズ様も喝采せよと仰っておられます。