ミュラー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
青春恋愛ものか?!
息を飲むほど美しい背景、細かく書き込まれた画面に引き込まれる。魔法、タイムスリップ、モノクロ世界・・。SF的要素が多く盛り込まれ、日常にどれだけ入り込んでくるか、大いに期待しながら見ていたが、結局ただの学園恋愛物語なの??
瞳美がもう未来に帰らないといけないと分かった第11話以降は非常に面白かったのだが、そこまでの話数は必要だったのか。全6話くらいで良かったんじゃ・・。
美しい長崎の風景、細かい描写、ゆいと君が瞳美に何て言うのか、魅力的な要素が沢山あったが、いまいち名作に成り切れない感じは何なんだろう。そもそも何で60年前に送る必要があったの?危険な賭けだったんじゃないかなあ。
若い琥珀は好きだけど、すべての元凶となっているおばあちゃん琥珀がどうにも存在が薄いんだよね。本当に同一人物?全てを知って過去に送ったの?そこまでの魔法を身に着けたのかなあ?過去に送ったのも瞳美の力に拠るところがあったんじゃないかと、疑問に思ってしまう。
全てにおいて、平均以上とは思う本作品。もう一歩、惹きつける要素があればなあと。
大事なことを書き忘れてた。このアニメのキービジュアルとなっている、琥珀と瞳美が橋の上で佇み、光に包まれている絵、これがたまらなく好き。色って、光が強くないと見えない。弱いと白黒にしか見えないんだよね。瞳美の方が光が強く描かれているので、瞳美の魔法(呪い)が解除されて、色が見えだすことを暗示しているんだろうな。