藤浪サトル さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
00年代前半の美少女アクションコメディが帰ってきたかと思ったが
{netabare}6・7話のテレジア回がテンポ悪い上に、非常に胸糞が悪かった。テレジアが華麗にラスボスを倒す展開なら、テレジアの胸糞描写やメイのダブルスパイ描写と相まって尋常ならざるカタルシスをもたらす娯楽大作になっていただろうに。{/netabare}
1話は良かった。絵の雰囲気特に工場はPSYCHO-PASS、BGMはサムライチャンプルーに似たラップ調。5人の女子高生戦隊が華麗なアクションを決めたアバンはありきたりながら、懐かしさを感じさせた。敵グループがおばさんばかりなのは斬新だったし、「努力と成果の積み重ねが自信になる」など名セリフも量産されていた。面白かったし、もっと面白くなる予感がした。
しかし、回を重ねるごとに少しずつ面白さは影を潜めていった。修行シーンや日常シーンを丁寧に描くのは良い。のだが、もう少しギャグシーンを入れてテンポを良くしたほうが面白くなっただろう。
6・7話は{netabare}テレジア登場回だが、テンポも悪かったし、この作品本来の気軽に見れる美少女活劇というコンセプトを大いに損ねていた。あまりにも胸糞悪すぎる。{/netabare}
8話は{netabare}めちゃくちゃながらも、モモたちが大活躍して敵を倒しまくった面白い回だった。自撮り棒でありながらネット接続もでき、武器にもなるとか凄い。体内で自爆装置の役目を果たす薬とか、光学迷彩水上バイクとか、ハイテクだしセンスが良い。{/netabare}
10話{netabare}後半は、まさかの月影内の内通者による惨殺劇。衝撃的だった。
11話の脱出劇は面白かったが、設備の老朽化であっさり逃げ出せたあたりがギャグ活劇らしくて最高である。拷問ロボがメガネ美女に襲いかかる展開もギャグアニメらしくて良かった。
12話前半で魍魎は倒されてしまったが、もう少し尺を取るべきだったと思う。モモとラスボスとの戦闘も予め右肘にダメージを与えていた状態で、モモが右肘を攻撃し飛び上がって斬っただけ。洗脳装置もあっさり爆破された。モモが倒れたと思いきや実は罠だったとか、意外性が欲しかった。
Bパート最後の「積み重ねた努力と成果が自信につながる」は、1話につながっている。ばあさんが元月影だったように、月影の戦いは過去から未来まで続いているんだと実感させてくれた。
Cパートは、テレジアや白狐も月影メンバーとなり皆が勢いよく出撃するシーンで終わった。毎回こんなノリなら良かったのにと心底思った。{/netabare}