ツークツワンク さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
良い部分もあるのだが、不毛な部分が多い
解いても解かなくても別に問題ないような小さな事件をひたすらヒロインのために解いてあげる物語。
「私、気になります」と事件の解決を他人に任せて自分で考えようとしない千反田える。
やたら芝居がかった台詞が声優の演技と相まって声を聞いているだけで不快に感じる里志。
自分はこれらのキャラにあまり好感が持てなかったが、甘えた仕草の千反田えるに好感が持てるなら、彼女のかわいい姿をひたすら描写しているこのアニメをただ眺めているだけでも楽しめるのではないだろうか。
氷菓の話を含む1~7話までは見ていて非常につらかった。
事件の小ささに対して京アニの技術力を魅せつけるような過剰過ぎる演出が浮いている。
省エネがモットーのやれやれ系主人公の奉太郎が小さな事件を解くたびに、奉太郎さんSUGEEEを周りのメンバーがヨイショしていてきつい。
氷菓の話自体は悪くないのだが、1話からの流れで見ているとそのまま流して見てしまうせいかあまり面白いとは思えなかった。
映画のストーリーを推理する愚者のエンドロール編(8話~11話)
文化祭の怪盗を追うクドリャフカの順番編(12話~17話)
ここら辺は長編ということもありミステリーとしても楽しめた。過剰過ぎる演出が控えめであったのも大きい。
推理を組み立てるも真相は違うという愚者のエンドロール。
ワクワクする文化祭の様子が描かれているクドリャフカの順番。
ただ、クドリャフカについては才能の話や漫研と十文字の話の流れなど流し見していると分かりづらく、もう少し工夫しても良かったとは思う。
ここから18話~22話までは短編集で1~7話までの流れに戻ってしまい感想に困る。
結果として楽しめた部分もあるのだがそれに比例して退屈だった部分もかなり多く、全体的な評価としては可もなく、不可もなくといったところ。
キャラ萌え要素がメインなのでヒロインが可愛いと思えたら楽しめるだろうし、本格ミステリーを期待しているのならあまり楽しめないだろうと思う。