しんさま さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
釘宮さんの贅沢な無駄遣い
【第07話まで観賞】
なんとも「らき☆すた」然とした、
一目で4コマ原作だろなと分かる絵柄で
1話目を見る前までは期待もさほどなかった。
いや実際、底抜けにヘコたれないバカと
それに付き合わされる冷めたツッコミのコンビ
という設定はわりとよくある設定だと思う。
だがしかし、これはOPとEDの主題歌も含めて
ナゾの中毒性を持つ不思議な作品だ。
wikiで確認するまで豊崎愛生かと思っていたのだけど、
やすなの声優は赤崎千夏という、わりと最近の人らしい。
ソーニャの暴力的なツッコミに対する、
やすなのリアクション時における声優の味付けが
この作品の醍醐味の一つであることは間違いない。
「死んじゃう、死んじゃうよ」「チクショウチクショウ」
なんていうセリフまわしに、あんな声色を使われたら
思わず画面に釘付けにされてしまうじゃないか。天才か。
そしてこの作品は、極端に登場人物が少ない。
モブキャラなんかは顔すら描いてもらえてない。
そんな中「没キャラ」という、これまた不遇な名前の
赤毛の少女が登場するのだけど、その声優が釘宮さん。
視聴者からすると、非常に存在感のある声とキャラで
登場するたびダイナミックに画面を占拠するのだが
いかんせんソーニャとやすなは彼女に気付かない。
7話の段階で、まだその存在すら確認してもらえていない。
これを釘宮の無駄遣いと言わずしてなんというのか。
もちろん、ただの無駄遣いということではなく
「メインのカレーではなく福神漬けに金粉をまぶしました」
みたいな、非常に贅沢な無駄遣いなのですね。
全体的に「藪をつつきまくって蛇ブチギレ」的な、
何の進展性もない話なので続きは気にならないものの
気付けば毎週楽しんで見てしまう、一風変わった作品です。