dbman さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
誰もがやった授業中の一人遊び
原作未読
主人公・横井さん(声:花澤香菜)のとなりの席にいる関くん(声:下野紘)は、授業中にいつも一人遊びに興じているといった物語で、本編が約7分のショートアニメともあってサクサク見られるものとなっていました。
机の上でできる一人遊びを漫画・アニメにしてしまった作品とあって、基本的にはくだらないものとなっているが、関くんの一人遊びはちょっと尋常じゃないものもあったりするため、くだらねーw とは思いつつも、目が離せませんでした。
視聴中は、関くんと同じように自分が学生時代にしていた遊びが甦り、なかでも登山のエピソードは秀逸で幾度も笑ってしまった。前席の友達の背中を使った遊びは自分にも経験があり、ビックリマンブームが過ぎ去ってから数年経った当時、使い道のなくなった何百枚ものビックリマンシールを多分いまも実家にある公式ビックリマンケースとともに学校へ持ち込み、バレないように前席友達の背中に何枚貼れるかという遊びに興じていた。
結局、何枚か貼ったところでバレてしまい、休み時間になるとこれがクラス中で話題となり、みんなが懐かしんで欲しがるものだから、キラキラも含めほぼ全て配ってしまったわけだが、背中に貼るという遊びが結構なブームとなってしまい、クラス内だけでなく学年全体を巻き込んだ一大ムーブメントに発展。気づけば、割とそこらじゅうの背中にシールが貼られており、最終的には大本だったはずの私の背中にも貼られていたというオチ。
また一人遊びとはちょっと違うけれど、授業中に漫画『修羅の門』を読んでいたら、隣の席の女の子から「その漫画、真っ白だね」と指摘され、そこで初めて「確かに背景がなさすぎて真っ白だ」と気づかされたなんてことも。ドン引きされるかもしれないが、前席の椅子に鼻クソこすりつけたこともあったなあw 机の上といえば、○×ゲーム用に「♯」を彫刻刀で彫ってしまったりと、あの頃を振り返るとホントろくでもねえクソガキでした。私的エピソードを綴っていると止まらなくなってしまうのでこの辺りまでで。
作中での関くんは基本的に言葉を発せずひたすらひとり遊びに興じているものだから、その模様を実況・解説、そして突っ込みまくるなど負担の大きい役どころである横井さんを花澤香菜さんが熱演しているのも見どころのひとつ。低予算のショートアニメでありながら、要所要所で光る部分がみられ、そして自身のあの頃を思い返しノスタルジックにも浸れる素敵な作品となっております。ちなみにエンディングの弁当箱や筆箱カンペンケースで織り成すパーカッションはついつい魅入ってしまう秀逸なものとなっておりました。
▼キャスト
横井るみ:花澤香菜
関俊成:下野紘
宇沢明康:白石稔
前田高広:須嵜成幸
▼制作
アニメーション制作:シンエイ動画
原作:森繁拓真/漫画:既刊10巻
監督:ムトウユージ
キャラクターデザイン:大武正枝
▼主題歌
オープニングテーマ「迷惑スペクタクル」歌:花澤香菜
エンディングテーマ「Set Them Free デスクトップドラムver.」ドラム :神保彰