「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(TVアニメ動画)」

総合得点
95.2
感想・評価
1845
棚に入れた
7815
ランキング
3
★★★★☆ 4.0 (1845)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

コメディが楽しくてシナリオがとても良くて各キャラも個性があって可愛くて出来はとても良かったです。

設定は高校2年生の主人公の男の子で、ある日、図書館で自分の学校の先輩の女の子
麻衣と出会うのだけど、麻衣はなぜかバニーガール姿でいて
自分以外の他の人には見えないという事態に遭遇する
なぜそうなったのかというと
彼女は芸能界で活躍していた人気女優だったけど中学生卒業と共に
活動を停止したのだけど、残っていた仕事のために
まともに高校に通えるようになったのは夏休み明けになってしまい
クラスで浮いた存在になってしまい孤立してしまい。
「思春期症候群」の一種という一部の他の人には姿が見えなくなってしまうという
症状を発症してしまう。

このアニメは麻衣だけでなくて、主人公の妹も学校のクラスメイトからSNSでのいじめを
受けていて、物理的な暴行を受けたわけでないけど
体中があざだらけになったり、これも「思春期症候群」の一種らしい。
主人公もその妹の姿を見たことにより胸が血だらけになるほどの症状を発症してしまい
病院送りになってしまう。
要するにファンタジー要素に思春期特有の心の問題がテーマになっているように見えました。

内容はどっかで見たことがあるような要素が多いな
主人公の喋りの言い回しなどは原作がライトノベル作品らしさがあり
パッとみてそこまで真新しい感じはしないですね。

ただストーリーをまじめに進めていると思ったらギャグ的なコメディがあったり
時よりコメディで笑わせに来ている印象で
ヒロインである麻衣の男心をくすぐるエッチな対応に
主人公がノリノリで受け答えするテンポの良いコメディになっていてそれが面白いです。
例えば麻衣の「エロいこと考えてたでしょう。」に対して
主人公が「麻衣さんの想像の100倍はエロいことを考えている。」
という返しをする主人公はそうはいないと思うし
さらに麻衣もその返しにノリノリで答えるので会話は夫婦漫才みたいで
面白くて楽しめました。
主人公は現実なら女性に絶対に言えない下心丸見えな発言も
遠慮なく、さらりと言うのはフィクションならではで
それが面白くて、さらりと言うので嫌悪感があまりしなかったのも良かったです。

ストーリーは麻衣がなぜ芸能界をやめたのかが描かれていました。
それは当時中学生の女の子らしい悩みで
麻衣は芸能活動で芝居をするのは好きなのだけど、親に勝手にしたくない
他の芸能活動の仕事を契約をさせられてしまいその仕事をしないといけなくなり
難しい部分が描かれていて嫌な仕事もしないといけないという
その部分は丁寧に描かれていたので、気持ちは理解出来ました。
このアニメは心の悩みについては丁寧に描かれています。

ただ麻衣の「思春期症候群」の設定については一部の他の人には姿が見えなくなる
だけでなくて、みんなから存在自体が段々忘れられる展開は都合がよすぎるかなと思ました。
自分の親にも忘れられるし、芸能活動していたことすらみんなから忘れられるのは
流石にやりすぎかなと思いました。
その後のストーリー展開もネタバレになるので詳しくは書きませんが
途中で読めるもので、驚きの展開があるわけでもありませんでした。
麻衣のストーリーの解決の仕方自体も都合がいいなと思ったし
雑に無理やりまとめていたので
ストーリーの収束の仕方はそこまで丁寧ではなかったですね。

その後は新しいヒロインが出てきては、やはり色々な
「思春期症候群」という不思議な現象が起きてましたね。
2番目以降のヒロインについてはここでも悩みの丁寧に描かれていて
人間関係の難しさや生きていく上では避けられない悩みなどは
共感しやすいものだったのは良かったですね。
うーん、ある者は「恋愛の悩み」、ある者は「母違いの姉の自分とは違う出来の良さに対しての嫉妬」
などの思いは真っすぐでわかりやすいので気持ちは伝わりやすかった。

そしてコメディも相変わらずやっていて
主人公のセクハラまがいの発言に対しての各ヒロインの受け答えなんかは
イチイチ可愛かったりするのでその描写も楽しめました。
そしてヒロインについては各ヒロイン性格は個性があり
各ヒロイン、主人公に対しての反応は違うのでそれもあって
飽きさせないキャラクター作りが出来ていたのも良かったです。

さらにこのアニメは各ヒロインの個別回の話数がかなりとってあるので
キャラクター描写については尺不足になることもなくて
主人公と関係を持って仲が良くなるまでの過程の描写も丁寧なので
その過程も楽しめました。
「思春期症候群」については相変わらず都合がいいな・・・とは思いましたが
2番目のヒロインの子はそうなった原因は心の悩みは丁寧に描かれていて
それが不思議な現象の原因になっているので理由付けはしっかりしているので納得はいきました。
この話は主人公と関係を持って仲が良くなるまでの過程あったからこそ
いかされるストーリー展開になっていて切ない内容なのでそれについても悪くなかったです。
ヒロインの心の成長となる変化も描けているし、それによって
問題が解決に収束するようになっていたので、あっさり解決はするものの
この話についてはまとまってましたね。
3番目と4番目のヒロインの子もコンパクトではあるけど
他人との違いで悩んでいたけど
自分を見つめなおして成長は描けていたので話自体はまとまってました。

まとめの部分は主人公の妹の話だったのですが
これは切ない話でしたね。
主人公が妹が記憶を失う前までどれだけ妹のことを大切にしていたかが
記憶を失った後との違いを主人公が実感することにより
よく伝わってきたので主人公の家族思いな所は良かったです。
そんなに妹のことを見ていたのか・・・となりましたね。
そして引きこもりから脱出させるために徐々に目標のハードルを上げていったり
変ってしまった妹に優しく接したり
そういった主人公の1つ1つのキャラクター描写の良さが心に響きましたね。
妹の回の収束の仕方も切なかったな・・・
重要なネタバレの部分は詳しくは書きませんけど
主人公の家族思いな所は凄く伝わったので予想外に感動してしまいました。

1番のメインヒロインだと思われる麻衣については
彼女彼氏の関係になるまでは麻衣は最初はそこまでの親しい関係で
なかったのにすぐにお互い好意を持っている感じになっていたのは
早すぎるかなとは思いました。その点は引っかかった。
しかしながら、好意を持ってから彼女彼氏の関係になったと
実感出来るまでの過程の描写は色々駆け引きをして恋愛を楽しんでいる
感じで描かれていたのは面白かったです。
そして他のヒロインの個別回になっても
出番が無くなることはなくて、主人公と麻衣の関係は描かれていたのも
良かったです。
他のヒロインについてはあくまでも友人として描かれていたので
実際はハーレムアニメなんだろうけど、そこまではハーレムアニメな感じがしなかったのは良かったです。

問題点は主人公に関しては正直、実際いたらセクハラ男ですね。
10代後半20代の若者でも40代50代のおじさんでもアウト
アニメだから許される女性に対して数々の性的発言だったと思う。
さらりというのであまり嫌悪感はしないのですが
それでも許さないという人には無理でしょう。
私はキャラとしては面白いし根はいい人だとは思うんですけどね。

作画についてはキャラクターデザインはいかにもどこかで見たことがある感じで
そこまでは真新しさはなかったですね。
原作はいかにもライトノベルらしいキャラクターデザインでした。
キャラクターの作画自体は基本的にはとても安定していましたが
終盤は作画がチョット乱れたりして若干気になりました。

声優さんについては演技力はありましたね。キャラ同士のコメディは
面白さが伝わる演技で特に主人公のセクハラに対しての
返しの発言なんかは気持ちがこもっていて、とても良かったです。

まとめると主人公のセクハラまがいから発展するコメディが楽しくて
各ヒロインの反応もそれぞれでそれが面白く
それぞれの可愛さを堪能することが出来て楽しめました。
心の悩みの部分の描写も丁寧だし
ストーリー自体も麻衣のシナリオはチョット雑でしたが
他の子のシナリオはヒロインの心の成長により
問題が解決に収束するようになっていたのでストーリー自体も
まとまっていてシナリオもとても良かったです。
主人公に対して一番のメインヒロインを決めていて
他のヒロインは友人というポジションで描いていたのも
ハーレム感がしなくて良かったです。
コメディが楽しくてシナリオがとても良くて各キャラも個性があって可愛くて
出来はとても良かったです。

投稿 : 2018/12/28
閲覧 : 209
サンキュー:

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