Dave さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
低テンション系ココロコネクト
1. わざとらしい低テンション系ココロコネクト
主人公や作画は俺ガイルっぽいけど、トリック(不思議)を解決するという意味ではココロコネクトに近いかも。今期は不作気味なので、その中では比較的楽しみにしていた方だけど、「ようこそ実力至上主義の教室へ」ばりのわざとらしいテンションの低さがどうもいただけない。なんだか、スカしてるのがカッコいいと思っていた中学生のよう。スカした主人公に、スカした作風ながら、制作の本気さはちゃんと伝わってくる真面目な作品だと思います。
2. 作画は高レベル
画は特に女子の人物画が良い。それに比べると男性キャラはなんだか似通っているのは、まあそこはセールスポイントじゃないからですかね。何故かメインヒロインよりもサブキャラ達の方がレベルが高い気がしますが、まあ及第点以上の争いですので、そこは好みの問題なのでしょう。背景についても総じて丁寧で、きちんと作ってるなあと感心します。
3. 小さな世界での超自然現象
ストーリーはわりと地味な超常現象的不可解が発生し、それを非常に小さい世界の中で解決していくというもの。なんだか小難しい解説が入るものの、要は大まかな「不思議」があるってことさえ把握すればストーリーを追いかけるうえで問題はありません。逆に言えば、そこに真剣に食い入ると、パラドックスがぼろを出すので、そういう「お話」なんだと割り切ることが肝要かと。そこをしたり顔で解説しちゃうのが中二っぽいわけですが…。しかし下手に背伸びして風呂敷を拡げずに、コンパクトな世界で完結させたのは良いと思います。その方がうんとリアルだし、見ている側も置いてけぼりにならず、集中できるし。この点、化物語シリーズにも通ずるスタイルと言えると思います。
4. 問題が解決したような、してないような…
元気系・体育会系ではなく、わりとウジウジとした文科系なノリなので、解決もスカッとした解決ではなく、なんだかんだで元に戻ったり、一応は超常現象が収まって一件落着っぽいけれど、よく考えるとそれってなにも根本的には解決されてないような…というオチが多い印象です。それはそれで、現実的といえばそうなのかもしれません。基本的に(主人公以外の)恋愛の悩みが成就しないところも。
5. ちょうどいいあたりでの完結
原作における最大のヤマ場の手前でアニメは終結しているようで、その気になれば続編を作れなくもなさそうですが、個人的には敢えてその必要はないかなあという感想です。言うなれば、「まあこんなもんでええやろ」と。逆に欲張って2クールとかにしなかった分、私の評価は比較的高い状態で終れた気がします。