あっちゃん さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
特に長く語る必要もないよね笑
【圧倒的ストーリーのおもしろさ】
あまり多くは語るまいと思いますが、やはりここは外せない。
読者、視聴者の裏をかく、いい意味で裏切られる、
というプロットはやりすぎるとうざいのですが、
(スターウォーズ8などはその典型)
この作者は本当に天才なので、そのやりかたがとにかく計算されていて、
ああおもしろっ!!という風になります。
一言で言えば粋。
【声優の演技】
下手では通じない、危機迫る世界観。
自分の大切な人が巨人に生きたまま食べられる。
エレン役の梶裕貴さんの演技からは、少年ボイスなのに、
深い怨恨、断固とした決意、意志、が感じられます。
キャラの濃い人たちが多い作品ですが、声優さんたちが
うまく命を吹き込み、キャラ立ちを助けています。
また、この作品に多く見られる絶望ボイスも必見。
【作画】
多くは語るまい。
原作で多少わかりづらかった動きが躍動感あふれるアクションシーンに
昇華。2018年現在、進撃の巨人はアニメ3部まで制作されていますが、
この進撃人気はこの作画なしにはありえなかったでしょう。
作画、声優、ストーリー、と三拍子そろった完璧なアニメ作品。
に加えて?
【音楽】
聞いて。サントラが素晴らしい。
巨人の脅威、立体機動装置の躍動感、絶望的局面、
悲哀に満ちた曲、世界のロマンと神秘のテーマ、などなど、
どの曲を切り取っても美しく、作品全体の完成度をあげています。
特に、文字通り、進撃の巨人のテーマ曲ともいえる "Attack on titan"
からは巨人の脅威と「すべての巨人を駆逐する」というエレンの強い意志
が伝わってくる、闘志に火がつき、士気が高まる作品です。
ボーカル曲、"The Reluctant Heroes" "Call Your Name" もおすすめ。
人間が生きて声を発する状態で「不快」の権化とも呼ぶべき容姿の巨人に
食い散らかされるというグロテスクな描写が多くあり、
その手の表現が苦手な方にはもちろんおすすめできません。
ただ、そんなことをされて、許せない、
「ぶっ殺したい」という気持ちになれる人なら、
主人公のエレンや、調査兵団の仲間達に共感し、
激しく感情を揺さぶられながら、物語を深く楽しむことができる
と思います。