元毛玉 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
遠くても遠くてもそれは祈りのように
11話まで一気見して、その後はリアタイ視聴してました。
(知人から11話がエモいから見ろと言われて)
お話のざっくり概要
色が見えない瞳美を過去に送り出す琥珀おばあさん
過去に戻った瞳美は唯一色が見える唯翔の絵に出会う
そして写真美術部の仲間と出会い、少しずつ心の扉を開いていくお話
色をテーマにしてるだけあって、色彩表現は工夫が凝らしてあります。
色彩が失われた光景と色鮮やかな光景の対比は素晴らしかったです。
瞳美から見える光景は、瞳美の心象風景を連想させて寂寥感を感じます。
それに色がついたときの高揚感や皆が見ている景色に加わりたいという
瞳美の望みを連想させる色づく世界
両方があってこの作品を彩っているかと思いました。
現代と60年後の未来ではテクノロジーが異なる表現もあり、
瞳美は現在のケータイ持ってない設定を活かした演出は凄く良かったです。
確かに凄くエモかったw
最終回見終わって
納得の最終回。説明しすぎず心地よい余韻を残しての綺麗なまとめ方です。
2018年秋で一番好きな作品になりました。
(間違ってるかも知れないけどてきとーな考察)
{netabare}
瞳美が自分自身に色を見えなくする魔法をかけてたって事かな?
(母親を追い詰めた自責から無自覚に)
過去に戻る事で色が見えるようになるのを未来の琥珀は知っていたので
それを時間魔法の解ける条件に組み込んだ?色々と解釈の余地がありそう。
でも、瞳美が過去に戻った事を知っていた琥珀おばあちゃんは
タイムパラドックスが起こらないように、なるべく
「瞳美が過去に戻った経緯や状況」を再現・維持したんだと思う。
そうじゃなきゃ自分の娘(瞳美の母親)が出ていくってのを
黙って放置するような琥珀じゃないもんね。
長い間、色々と辛かったんだろうなと最終回の涙を見て思った。
{/netabare}
OP/EDのどちらも素晴らしい曲です。
特にOPはこの作品にピッタリで、鮮やかに色づいていくような感じが凄く好きです。
オススメの作品です!