たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:----
一度は潰れかけたディズニー
今から10年前にディズニーランドで働いていたことがあるのだが、その時聞いた話で面白い話がある。
ディズニーは1970年代に一度経営危機になって潰れかけたことがあるらしい。アニメ興行の不審。ディズニーランドの多額の負債。ウォルト・ディズニー本人の経営者の死。
特にアニメ部門は当時アメリカンニューシネマの時代であり、暴力とセックスとドラッグとベトナム戦争の時代だったので子供向けのディズニーアニメは当たり前だが人が入らなかった。
復活したのはなんと1989年のリトルマーメイドであり、当時のバブル経済のトレンディな恋愛ドラマやMTVがアメリカでも流行っていた(日本でも同じように流行っていた)ので、子供向けから「大人の女性が男を連れてデートで見る映画」として売り出したら大ヒットして、いわゆる「プリンセスもの」を確立させて現在に至るのである。
さて、「アナと雪の女王」はとりわけ日本でも大ヒットしたことで知られているが、こういった法則に則った正当なディズニーアニメであり、しかもクリスマス映画であり。。。アメリカのそこらじゅうでパロディにされている主題歌「Let it go」も含めて実に宣伝と戦略が行き届いたCGアニメである。
来年は2をやるらしく、そんなに早く作っていいのかと思うのだが、「メリーポピンズの続編」「ダンボ」「アラジン」「ライオンキング」「トイストーリー4」、MARVELスーパーヒーロー映画等、2019年もディズニーによって世界的なエンタメ業界は支配されている。それは「シュガーラッシュオンライン」を見てもわかるように、フェイスブックやツイッター、アマゾンなどの巨大通信インフラと提携しているあたりを見るに、世界が何によって支配されているのかがわかる縮図になっている。