dbman さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
子供は見ちゃダメw
原作未読
作品キャッチフレーズが「戦慄の純愛サイコホラー」とのことで視聴したところ、全12話一挙に観てしまうほどに楽しめた作品でした。
{netabare}視聴後にwikipediaなどで調べたところ、おそらくR指定はついていないようですが、自分勝手に殺してしまうシーンはもちろん、誘拐、監禁、ヤリマン設定、ロリコン、教師が生徒を恫喝などなど社会的アウトな点が目白押しすぎることから、子供や多感期の少年少女には見せたくない作品だとは思います。
作中で登場する人物にまともと言える人物が少ないため、終始飽きることなく楽しんで観られるものとなっていました。第1話冒頭の屋上でのシーンが、クライマックスにそのまま繋がっていながらも、さとちゃんが、しおを助けていたという結末は色々と感慨深いものがありました。
そして、生かされ、「生まれ変わった」という、さとちゃんが乗り移ったかのようなしお。まだ8歳の幼い少女の時分なので、彼女がどう成長していくのか考えると様々な行く末が想像できて、大変に余韻が残るものとなっていました。さとちゃんと大きく違うのが、この時分で愛を知ったという点なので、ちょっとでいいから外伝やスピンオフなどで、しおの先が観たいw(っていうのはやっぱり蛇足かな)
作中では、ちょっとベクトルが違ったキャラもいたけれど、登場したキャラはさとちゃんをはじめとしたほぼすべての人物が、それぞれの愛、もといハッピーシュガーライフを追求するがゆえの衝動を描かれており、とても見応えがありました。
ただ、映画や漫画などで、振り切れまくっているサイコ野郎を見過ぎてしまった身としては、本作において戦慄するほどのサイコと言えるキャラは見当たらず、戦慄を謳うならば、もっと突き抜けたサイコっぷりが欲しかったなあなんて思ったりも。ちょっと期待しすぎてしまった感も否めません。今日のアニメ放映においてはコンプライアンス的にこのあたりが限界のラインなのかもしれません。
とはいえ、私としては珍しくお気に入りとなるキャラはひとりもいなかったにも関わらずノンストップで最後まで視聴してしまうほどに作品全体として十分に楽しませて頂きました。
▼キャスト
松坂さとう:花澤香菜
神戸しお:久野美咲
神戸あさひ:花守ゆみり
三星太陽:花江夏樹
飛騨しょうこ:洲崎綾
北埋川大地:石川界人
さとう叔母:井上喜久子
▼制作
アニメーション制作:Ezo’la
原作:鍵空とみやき/漫画:既刊8巻
総監督:草川啓造
監督:長山延好
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン:安田祥子
▼主題歌
オープニングテーマ「ワンルームシュガーライフ」歌:ナナヲアカリ
エンディングテーマ「SWEET HURT」歌:ReoNa
{/netabare}