シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
少女たちが宇宙漁師を目指して奮闘する、明るいお馬鹿アニメ
海から魚が消えてしまったため、宇宙に建設された生簀で魚を捕っているという世界を舞台に、女性初の「宇宙漁師」を目指す6人の少女の奮闘を描く、スマホゲーム原作アニメ。全12話。
まず設定の時点ですでに頭がおかしいので、深く考えてはいけない作風。宇宙生簀で捕れる魚はコミカルな姿のほぼモンスターですし、漁の手助けをしてくれる守護神(あまり存在意義が感じられませんでしたが)なんてものもいたりして、全体的に子供っぽいというか幼稚というか、そんな雰囲気です。
ストーリーは、宇宙漁師の候補生となった主人公たちが、「女子には宇宙漁なんて無理」という偏見と戦いながらも訓練に励み、一人前の宇宙漁師を目指す、みたいな流れ。主人公の空町春が、明るく前向きで、あっけらかんとした性格ということもあって、試練やトラブルなどがあっても作品の空気はジメジメするところがなく、いつもカラッと乾いていて、結構好きなスタイルでした。
キャラは、主人公以外にも、真面目な性格で春と衝突ばかりしている波乃、ロリ系ハーフ少女のルビー、 秋田訛りが強くて引っ込み思案な性格の舞湖など、悪くないキャラが揃っていますが、いちばん好きだったのは「まきまき」という愛称の薪真紀子。いつも落ち着いて見守るお姉さんタイプで、キャラデザもかわいく、声の演技はなかなかの棒読みなのですが、それを含めても魅力的でした。
まきまき以外の声では、主人公の明るく能天気な演技が良かったと思います。作画は特に問題なく、女の子もかわいく描けていました。音楽は、ED曲が好みでした。
最後まで観終わって、どうも評判的には芳しくないようですが、個人的には普通に楽しめました。基本的にお馬鹿アニメなので、頭はからっぽに、心は広くして眺めるといいかもしれません。