「SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)」

総合得点
84.9
感想・評価
998
棚に入れた
4044
ランキング
264
★★★★☆ 3.8 (998)
物語
3.6
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アクセスフラッシュ

最近、映画を見て作品の良さは面白さに気づいて見返してみる事にしました。

実はこちらのレビューは私は放送当時に書いてレビューを改めて見返すと、自分のレビューの酷さにビックリしました。

何かアカネちゃんの名前を間違えたのか、知らないキャラの名前に打ち込んでいるなど、恥ずかしいレビューでした……
当時の私の無関心差が解るレビューでした。

当時も面白いとは思ったけど、他にも書くレビューがあったのか酷い仕上がりになり、リベンジをするレビューを描き直しました。


【宝多 六花】

六花は1番現実が見えてる女の子かな?と思いました。
怪獣被害者は死者扱いとなり二度と戻らない。
クラスメイトな死亡していた事をしり自分達だけその事実を忘れられない。
内海の「そんな仲良かったけ?」ってセリフに「そう言う事じゃなくて」って返すけど……

彼女の言う事は全てで、自分だけ覚えてるって辛いけど、やっぱりクラスメイトの様に自分の家族や友達が同じ様に被害者になるかもしれない……
それは1番怖い事かもしれないですよね。
例えば、自分達が自然災害に遭遇した時に心配になるのはやっぱり家族や友達の事が1番に浮かぶのではないでしょうか?

そう言う悲しい気持ちを知ってるからこそ1人でYouTuberの大学生に危機を伝えに行ったり出来たのかな?

後「友達を救えるのは響君だけ」ってセリフも裕太には戦って欲しいけど、戦えとは強制出来ないから言えないし、裕太が戦いの中で命を落とすのも嫌だし悩んでしまうなども解りますね。

最初は「グリッドマン同盟」を気持ち悪いと言ってた彼女でしたが、校外合宿のエピソードでは六花だけは逃げるように言われて置いていかれるけど……
彼女は多分考えたんだと思います。
自分にしか出来ない事があるんじゃないか……
自分だけ逃げるのは違うと思ったから2人が追いかけたのだと思います。
本当の意味で彼女が自分もグリッドマン同盟の一因であると認識した瞬間かもしれませんね。



六花に関しては、1番考え方が理解しやすいキャラかな?と思いますね。
彼女の考え方やセリフにはかなり共感と理解出来る部分が多々ある気がしました。


【内海 将】

内海君は1番裕太の友達であったキャラかな?
彼は特撮とか大好きな気持ちが強くてよく「ウルトラシリーズ」ってセリフが出てたけど、私はウルトラシリーズはよく解らないのですが、彼は本当に好きなをだなぁ〜と感じました。
こうした好きな事がある人ってのは本当にキラキラしてますね

ただ、好きすぎて妄想膨らませすぎて、怪獣の正体は人間だと仮説を立てて裕太が戦えなくなってしまい、自分に原因があると思った彼は最後までそれを六花に言えなかった……

まっ、これはね……言えないよね。
うーん、自分のせいだと思うと余計にね……
自分が話した面白半分の発言がこんな結果になるなんて考えもしなかったし、けどそれを謝るなら裕太に謝るべきだし……
事情を説明して、責められるよりフォローされる方が怖いかもしれない……中々言えないよね……六花の立場なら、グリッドマン同盟って名乗るなら仲間に隠し事するなよって思うかなw


けど、裕太が記憶喪失だと聞いてすんなり信じてしまう所も裕太がそんなアホみたいな冗談を言わない人だと知ってるから信じてくれたし、裕太とならまた直ぐに仲良くなれると確信してるから受け入れられた事実かと思います。
友達の絆が凄く強いんだなぁ〜と感じましたね。

逆に六花は最初から半信半疑で、彼女が優しいから面倒を見てくれた感じで、多分普通は六花みたいに疑うと思いますが、やっぱりその点が裕太と内海の絆の強さがあるのかな?

病院での裕太とのやり取りでも、怪獣や世界やヒーローよりも裕太の身体を心配していたりと彼はやっぱり友達なんだなぁ〜と感じましたね。


あと、内海って意外とポッチャリさんなんですねw
校外遠征のエピソードで1番面白いシーンな気がしましたね。



【新条 アカネ】
アカネちゃんは何か1番自分を思い出すキャラかな。
思春期ってあるじゃん?
周りから色々言われたりするのが嫌だったり、誰かのたわいの無い行動や発言にカチンと来たり……気に入らなくて周りの人や物に当たったりさ。

私もそんな時期があって……
私の場合は、気が晴れる事はなくて……気に入らない事があって→迷惑を掛けて→冷静になって考えて自分が悪いって理解しても謝れないで1人で泣いて→気に入らない事ってループでした。

だから、アカネちゃんの日常のイライラは少し解るんです。
結構、最初はアカネちゃんって怪獣暴れさせて楽しくストレス発散させてるなぁ〜って感じに見えるけど、私にはそれはそんな風に演じてる様に見えたんです。

無理して笑っている。
寂しい気持ちや悲しい気持ちを誤魔化すている。
心が晴れてる様に思わないと心が押しつぶされちゃいそうだったんじゃないかな?って。
アイチ君に「一緒に朝食を食べてくれる怪獣」って話してたけど、私には、朝食を一緒に食べてくれる友達や家族が欲しかったのかな?って……

アカネちゃんに家族が居ないのは作り物の家族じゃなくて本物の家族が欲しかったのかな?って、汚部屋のゴミも、それを怒ってくれる家族が欲しかったのかな?
あのゴミは家族に振り向いて欲しいって言うサインなのかな?と感じました。

「女子高生怪獣なんか興味ないから」ってのは六花のセリフですが多分居ないことはないと思う。
アカネも怪獣が好きな女の子ですね。
怪獣は私は「ゴジラ」と「ガメラ」は解ります。
特撮を殆ど知らない私が唯一わかる怪獣はこの2体でしょうか。

怪獣映画は私の父が好きで私も小さい頃にゴジラとガメラは父と一緒に見てたらしいです。
多分、怪獣は私にすれば犬や猫の動物の認識だったのかもしれません。
父は怪獣以外の特撮も好きらしく「仮面ライダー」も好きなんですが、仮面ライダーは私は興味を示さなかったみたいです。

後、アニメも、もしかしたら私の場合は父の影響があるのかもしれません。
もしかしたら、アカネちゃんも家族か友達の影響で怪獣に興味を持ったのかな?と思ってみたり。


【アンチ】
アンチ君はグリッドマン一筋てすね。
常に倒す事を優先してる感じがしますね。
結果、時にグリッドマンを助ける結果になったりって立ち回りが面白いキャラかなと感じました。

後、やっぱりなんだろ?
優しいよね。
あんなにアカネにキツイ態度とられてものを投げつけられてもアカネを気にかけたり。
マフラー?を忘れたりとか(臭かったらしい)
雨の日に傘を差し出したり(ボロボロだったけど)


彼はグリッドマンを倒す事を産まれてきた理由にしてたけど、アカネの言葉で自分の産まれる理由を探し始めグリッドナイトになるけど、彼はもしかしたら、アカネの心にあったヒーローの姿だったのかな?って思いましたね。


【響 裕太】
裕太は1番現実問題に向き合える強さがあるキャラかな?
「俺が戦わなきゃ」って気持ちの強い
普通なら怖いとか痛いのが嫌だとか逃げ出しても誰も攻めない。
寧ろ、怪獣が人間では?と聞かされたら怪獣にも気を使う、優しさww
人を想える優しさと強さを持ってますし、そう言う姿を見てると、響裕太がグリッドマンに選ばれた理由ってのが解る気がしました。

まぁ、最初は記憶をなくしたって所は怪しい主人公感しましたがww
六花の「もし記憶喪失のフリだったら、最悪だかんね!」ってセリフはホントに共感しましたし「周りに誤解されるから」って六花のセリフに「ごめん、ちょっと解んない」はこの子KYだなぁ〜と感じたり1話の頼りなさ感がありましたが、かっこよくなりましたねw

でも、中々、恋に悩まされるのは少年らしい恋の悩みだなぁ〜って思いますね。
大学生と六花達の尾行の話とかも内海達が帰る時に事情を話して付き合ってもらえばいいのにって思うけど、やっぱり中々言えなかっりと何か可愛いですねw

世界の真実を知ったりアレクシスに会っても驚くことや困惑するもしっかり戦えているあたりは流石ですね。
真実を知ってもやるべき事は変わらないってのはヒーローぼいかなw





【真相】

神様と作られた世界……

六花もアカネから怪獣から作られたと聞かされる。

真実を知ったグリッドマン同盟は……
内海と六花が衝突する……

内海の戦うべきってのは解るけど、やっぱり六花の言う様に戦いに積極的にはなれないよなぁ〜って……
悪い事をする友達って止めなきゃいけないと思うんです。
友達なら当然……
けど、そんな正義や正論を並べられても理解はしていても、簡単に決意出来ないからものだと思うんですよね。

理由は友達だから……
知らない人なら躊躇なく戦えるかもしれない。
けど、それが友達なら戦いたくない……
六花も最初は怪獣と戦えてたけどアカネの存在を知ると立ち止まってしまった。

コレはエゴかもしれないけど……
戦いはあくまで最終手段にしたいと思ってしまうよなぁ〜って………
だから、六花の気持ちって解る。
周りの人が戦う戦うと言っても戦う以外の道も考えたい、考えて欲しいって。



夢の世界(自分の都合のいい幸せな世界)は楽しいだろうね。
幸せだろうね……
そうした世界に逃げ込んで作り出した世界。

現実は退屈だし不安も多いし嫌な人もいるし大変な事も多いし……
だからアカネは嫌いな人や物や事を排除してきた……
それでも彼女は幸せになれなかった。
何かにイライラしては破壊を繰り返し再生する事の繰り返し。

多分、永遠に居心地いい世界のなんてなくて、例え自分の理想の世界を作っても、必ずその世界でも、何かの不満は生まれるものなんでしょうね。

裕太と六花と内海を巻き込んでも彼らは夢から覚める決意をする。

皆さん、幸せな夢の世界と現実でどちらが幸福感が得られるでしょうか?

確かに自分の思い通りの世界で幸せの連続って夢がありますよね。
現実世界を生きるよりは夢の世界に逃げたいってアカネの気持ちも解るんです。

けど、夢の世界で幸せの連続だと幸せは日常に変わります。
日常は退屈にかわり達成感が生まれなくなります。
そして、幸せに感覚が狂い始め最後には虚無感しかなくなり何をしても満たされなくなる。
幸せを日常に変えるとはそう言う事です。

何事も大変だから達成感があったり。
不幸な事もあるから幸福を感じたり。
辛い事もあるから救われたり。

幸せってのはそうした中にあるからこそ得られる物ではないでしょうか?
だからこそ、裕太、六花、内海は目覚める決意をしたのではないでしょうか?
本当の自分の記憶を思い出して踏み出せたのは、心地よい夢の世界に居続けてはダメなのだと。

アカネの3人を作った理由は。

六花はアカネの友達
裕太のアカネの恋人
内海はアカネの趣味友

なのかな?
六花にアカネを嫌いになれない設定をしたってセリフがあるけと……
アカネの本心が見える発言だなぁ〜と。

多分、アカネは六花に嫌われたくはなかったから嫌われない設定をする事にしたんだろうけど、逆に親友設定にしたりする事も出来たと思うんですよ。

けど、そんな設定じゃなくアカネは六花に本心で自分と向き合って欲しかったから、そうした設定はしなかった。
自分の意思で考えて六花に向き合って欲しかったんじゃないかな?
それでも、怖いんだよね……拒絶されたり嫌われるのは……だから保険で嫌われない設定にしたんじゃないかな?と思いました。

けど、最後は自分の弱いさや悪い所を自分で考えて気がつけたよね。
そうした事に気がつけるのは強さだと思うんだ。
彼女は自分の部屋に閉じこもっていた時に、裕太と六花と内海が声を掛けてくれて「私に広い世界(現実)は無理だよ」って弱音に3人が言葉を掛けてくれた。

だから、立ち上がる勇気を踏み出す力を貰えたんだよね。
アカネの「自分の意思で帰らなきゃいけないんだ」ってセリフに私は彼女の強さを感じました。

現実に向き合えない人がいて、誰かに手を差し伸べてもらえても、実際には本人がその手を掴んで歩み出さなければ現実問題は解決出来ない。
人は人を一方的に救い出す事は出来ません。

けど、人は人を救い出すきっかけを与えてあげられる。
人は人と一緒に悩んで考えて上げる事が出来る。

結局は向き合う自分次第なんです。
1番救われる側の人が立ち上がり踏み出す勇気と強さが無ければ人は何もしてあげられない。
救われる人が救われたい頑張ろうって気持ちが無ければ何も出来ない。
けど、アカネは友達の手を掴んで踏み出す勇気を手に入れた。
それは彼女の中にある勇気なんです。

六花とアカネの別れのシーンは感動しますね。

六花にとってアカネは本当に友達だった。

六花「私はアカネ一緒にいたい、どうかこの願いがずっと叶いませんように。」

アカネは自分の世界に帰る決意をした。
それでも、六花は友達だから本心は一緒に居たいよね。

けど、友達だからこそ、彼女が前を向いて歩みだす応援をしてあげたい。
もしも、これから先、現実世界で辛い事があってアカネが帰ってきたとしても喜べない……
何故ならそれは現実で辛い事があって逃げ出してきた訳で心が折れた時だから、だから現実世界で幸せに生きてもらいたい「ずっと叶いませんように」に込められた意味なんだと思う。

アカネもまた六花の気持ちに応えたいと思ったんだと思う。
神様ではなく友達として。


アニメとしては……

内容は安定の面白さ。

グリッドマンの新世紀中学生との合体もバリエーションが豊富で戦闘には飽きがこない。
戦闘シーンにOPを流すと言うのは昔から使われる演出だけど、これはいつの時代も盛り上がる演出だと感じますね。

残念な点は……たまに作画崩壊と手抜きシーンが稀にあるくらいかな……
その点を考えると劇場版の作り込みが本気度が解りますねw

最後に……
六花の1話の裕太への「記憶がないって事はさ、今日の事何も覚えてないってこと?でももし記憶喪失のフリとかなら最悪だからね」ってセリフの意味にどんな意味があるのか気付いてしまいました……先に見返して見て劇場版のレビューすべきだったのかもww

劇場版での私の解釈は間違えてたかも……
あちらに私なりの解釈を書き直してました。

投稿 : 2023/05/07
閲覧 : 247
サンキュー:

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