Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
舞台は尾道、目指すは宇宙
この作品はスマホ用のアクションゲームが基になっているようです。
全然ゲーム感がなかったので、完走してwikiをチラ見するまで気付きませんでしたけれど…
ある日、世界中の海から魚が消えてしまった世界が舞台の物語です。
事態を重く見た水産省は宇宙にイケスを建設し、これに伴い広島県尾道市に『尾道宇宙漁業団』が設立されることになったんです。
宇宙漁は危険を伴う仕事なので、これまでは男性の仕事と位置付けられてきました。
しかし、男女雇用機会均等法の強化によって、「女性にも漁師を…」という声が高まり、6人の宇宙候補生が選ばれることとなったんです。
こうして6人の女子候補生が宇宙漁師を目指すこととなり、物語が動いていきます。
宇宙漁師を目指し奮闘する6人の女の子の成長を描いた物語…
構成は至ってシンプルで明解です。
まずは6人の女子候補生は以下の通りです。
・空町 春(CV:高橋花林さん)本作の主人公で東京都出身の17歳。
・村上 波乃(CV:立花理香さん)村上水軍の末裔で地元育ちの17歳。
・美剣 真(CV:神坂みおさん)「女にできない」とされた職を目指す京都出身の16歳。
・ルビー 安曇(CV:井上ほの花さん)スパイとして送り込まれたカリフォルニア出身の16歳。
・櫻 舞湖(CV:すずきももこさん)ウェットスーツが似合う秋田出身の17歳。
・薪 真紀子(CV:米野真織さん)熊本出身で最年長の19歳。
出身地はバラバラ…漁師を目指す目的も人それぞれ…
そもそも初の女性候補生にとって、目の前にあるのは障害だらけ…
やっぱり男性職場に女性が入る…どちらにとっても抵抗があると思います。
男性職場の特徴って危なかったり重筋作業が多かったり…
これまで女性も敬遠していた職場でもあると思うんです。
だって、向き不向きだってありますから当然といえば当然です。
それに実際に女性に対応できるインフラが整備されていない場合も多々あると思います。
だから「男女雇用機会均等法」に異論はありませんが、しっかり浸透させるにはもう少し時間が必要な事だと思います。
でも、女性に来て貰えるのは男性職場にとっても良い事だと思います。
部屋は綺麗になるし、何より華やかな雰囲気にもなりますし…
勿論、最低限のルールとマナーを守るのが絶対条件ですけどね。
本作品の話題からちょっと逸れてしまいました^^;
結構見どころ、見応えともに十分な作品だと思います。
例え幾ら個々の能力が高くても一人で出来る事には限界があるから、大きな障害に立ち向かうためにチームワークを高めておくこと。
チームワークを高めるためには、仲間を受け入れること…話を聞くこと…
困ったら相談に乗って、迷ったら手を差し延べて、立ち止まりそうになったら背中を押してあげること…
嬉しい時には一緒に笑って、悔しかったり悲しい時には一緒に泣くこと…
シンプルで当たり前なのに中々実践できない事が沢山あります。
それでも仲間じゃなきゃできないこと…仲間だから出来ることがあるということ…
これがどれだけ素晴らしいことなのか、この作品が教えてくれています。
胸に秘めたたくさんの思いもみんなで背負えば軽くなる…
「勇気を出して一歩前へ…」
これって、生きていく上で本当に大切なんですよね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、女子6人による「ソラとウミのアイダ」
エンディングテーマは、鈴木このみさんの「蒼の彼方」
オープニングも私好みですが、エンディングが格好良過ぎて圧倒されっ放しでした。
1クール全12話の物語でした。
作画、物語など全てにおいて安定感抜群で、見ると心がほっこりする作品でした。