岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
地元の復興に繋がってくれたら
アプリゲームの前日譚にあたる作品で、地元の広島県は尾道市が舞台になっている作品。「宇宙で魚をとる」という奇抜なコンセプトには驚いたが、尾道は造船が盛んだったからロケットとか、尾道のことを多少は調べてくれてたんだなという設定にわりと納得している。
秋田弁の子のお兄さんが行方不明で、熊本の子のお父さんがその関係者だったというラスト直前の構成は盛り上がった。ただ最終話の続きはゲームでね!的な展開は分かってはいたが、少々拍子抜けでがっくり。あとは宇宙魚のデザインがちょっと子どもっぽかったかな。
アプリゲームにありがちな、たくさんのキャラクター全員を出すだけのアニメ化というわけではなかった点は評価したい。6人それぞれにメイン回があったり、それぞれにかなり重たい過去があることもキャラクターに深みを出していた。
ただ広島出身の子は一人だけで、その他はキャラクターの方言が強すぎて、地元感があまりなかった点は気になった。キャラクターは覚えやすいのだが癖が強くて、舞台が尾道である必要性をあまり感じなかった。
鈴木このみさんのEDがよかった。歌上手いなこの人はやっぱり。
なんだかんだ言ったが、地元補正もあってこれまで見てきたアプリゲーム原作に比べれば最後まで見れた。地元がアニメの舞台になるというのはうれしいもの。尾道も今年の西日本豪雨の影響を受けたので、この作品をきっかけにもっと活気のある街になってくれるといいなと思う。
視聴日 18/12/21