退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「シュレディンガーの猫」と「空気」
誰にも気づかれない美人の先輩を見つけた主人公。
彼女はバニーガール姿で、自分に気づく人間がいないか調べていた。
主人公は存在しない「空気」と化している先輩を助けようとする。
芸能人の先輩は、学校で浮いていた。
居ないものと扱うという「空気」と「思春期症候群」によって
彼女の存在が消されていた。
日本人の「空気」を読むという現象を
「シュレディンガーの猫」などのもっともらしい理論で
武装しつつ、超常現象をリアルに感じさせる。
主人公は、「病院送り事件」という噂によって、
学校中の存在として死んでいた。
噂をあえて放置する。
「空気と戦ってもあほらしい」と。
しかし、「空気」にされている美人の先輩のため
「空気」と戦う。
それは勝てないかもしれない。
「空気」を作っているのは自分以外の大勢だ。
それでもそれに立ち向かう主人公の姿がカッコ良いと感じる。
「ブタ野郎」というのは好意的にみると
照れ隠しだと感じる。
「友だちなんて2人いれば十分」
と主人公はうそぶく。
そうだなと感じる。
SNSなどによって多数の人にいい顔をしているのが
本当は気持ち悪いのではないか。
感じの悪い人間になってもかまわない ということではない
しかし、SNSに振り回されるのは
何が本当に大切か、誰が本当に大切か
わかってないのかもしれない。