タック二階堂 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
未来に転送された渋谷を戻せ。
詳細は公式でも。
フジテレビ系が前期から設けた「+Ultra」枠です。
前期の「Ingress」が思いのほか思いのほかだった
のでハードルをだいぶ下げて視聴しました。
要は3DCGアニメの実験枠みたいな位置付けなの
でしょうか。
初回はまずまず。
けっこうグロな描写(ってほどでもないけど)も
あるし、主人公の厨二感がウザいけど、ロボの
デザインはカッコ悪くないし、展開も気になります。
しかし今期の小松未可子さんはCGキャラづいてますねw
制作は白組。この手のCG制作には慣れているのかも
しれませんね。とりあえず継続視聴します。
=====第2話視聴後、追記です。
主人公がロボで暴れて、方がついたら警察に拘束
されます。銃刀法違反、道交法違反、テロ対策特別措置法…
そりゃそうなります。
でも主人公は、あくまでロボアニメの主人公として
「お前たちを守るためなんだ」と。
一般常識の中に放り込まれたロボアニメの主人公は、
異常者で空気の読めない人間になるのよ、という
ことを見せるアニメなのかな。
そういう空回り感を楽しむなら良いかと。
=====第4話視聴後、追記です。
リビジョンズと渋谷政府側との交渉は、主人公たちと
警察とのクーデター?によって決裂。
100人ほどの人が連れ去られてしまうというお話です。
相変わらず主人公は自分勝手で協調性がなく、
俺が守ってやってるんだという考え方の元、
人の言うことを聞かないですね。
話的に面白くなってきているだけに、このクソ主人公
だけがネックで仕方ないです。
こいつを見ているだけで切りたくなるレベル。
まあ、CGのわりに女の子たちが可愛いキャラデザ
なので継続しますが(Netflixで)。
=====第6話視聴後、追記です。
だいぶストーリーの輪郭が見えてきました。
だいぶ面白くなってきましたよ。
そして主人公の性格は、これは制作側が視聴者に
わざと嫌われるキャラにしていますね。
壁の落書き「クソガキ消えろ」「ヒーロー気取りのバカ」
これが視聴者の声を代弁してます。
そして正体不明のリビジョンズの幽霊みたいのが
送ってきたデータの音声化。主人公を罵倒する
言葉がすべて正論。つまり、作り手がすべてワザと
主人公をクソにしているんだと。
だとすると、やれ自分がリーダーじゃねえのは
おかしいとキレて暴れたり、俺がずっと思ってた
世界線になったと喜ぶクソっぷりにも納得がいきます。
まあ、そこがキモなんでしょう、この作品は。
=====最終話視聴後、感想です。
ある一件をきっかけに、ダイスケは普通になります。
(しばらく鬱というか、闇落ちしましたが)
でまあ、すったもんだあって、ケイサクが助けて
くれて2017年に戻って来れましたという。
こういうタイムスリップ物って、時間軸と起こり得る
事象との擦り合わせが非常に難しくて、気を抜くと
矛盾だらけになりがちですが、この作品はギリギリ
おかしくないレベルに収めました。
(名作「君の名は。」だって大きな矛盾がありましたし)
うん。面白かったですよ。
冬アニメは、まさに冬らしくお寒い状況なので、
この作品でも上位争いできると思います。
まあ、リビジョンズもニコラスも、なんだか随分と
弱いなあとか、いろいろありますが、良作の部類に
入るんじゃないでしょうか。
中盤までのダイスケのクソみたいな性格を我慢
できれば、その先にある面白さに気づくでしょう。