Redils さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
素材の魅力を活かし切れていないかな…惜しい作品です。
視聴するきっかけはED曲に採用されている、fhánaの『星屑のインターリュード』のサウンドの心地よさに惹かれたから。
同バンドの曲がきっかけで視聴したアニメは『小林さんちのメイドラゴン』に続き2作目です。
アニメ制作はStudio 3Hz
のちにSAOオルタナティブ・ガンゲイルオンラインを制作した会社ですね。
インターリュードとは幕間とか合間の出来事という意味の単語で今作のキーワードになっているのだと思います。
聞きなれないちょっと難しい単語ですから、普通の人は気がつかないでしょうね。(私も調べてから、あ、そうなんだ…となりました)
主人公の少女が幼少期を過ごした霧弥湖に突如現れた謎の円盤とは一体何なのか…
ストーリーは幼少期と7年後の再会を軸にミステリアスに綴られていきます。
舞台モデルになっているのは北海道の洞爺湖という興味深い素材ですが、空を覆う無害な円盤(笑)という特殊なオブジェクトに焦点をかっさらわれて希薄になってしまい、ご当地もの?としては少しもったいない気がしました。
OP曲はI've所属の北海道出身者による実験的プロジェクト、Larval Stage Planningがソロユニットになった後の『Stargazer』
さりげなく北海道つながりを絡めていますが、ED曲が秀逸すぎてこちらはややインパクトに欠ける印象を受けました。
キャラデザイン、作画は秀逸なので、ストーリーと舞台背景との関わり合いや思春期の不安定な心理の描写、異なる世界線?をつかった伏線などをもうちょっと工夫してわかりやすく、共感し易いものだったなら名作に化けていたと思うので残念です。