hidehide さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
シフト
原作は小説、と、
どなたかのコメで拝見しましたが、
描き切れている方だ、とも書かれていらしたので
恐らく、そうなのでしょう。
内容、ストーリー、結末には、
皆様の通り!ですので、
今さらわたくしごときが触れる必要もないと思うので、超略します。
…が、
ほぉっ!と思ったのは、
祭りでの神楽前での出来事について、ですかね。
数分前のシーンより、
『只、歩き、立ち話をし、誰の目も気にする事
なく、普通に暮らしたい、それだけなの』と。
『好きでこんな身体(屍鬼)になった訳ではないのだから』と。
あの数分の会話と、直後の事件により、
観る側の立ち位置を、善と悪とをシフトさせたのは中々☆多め、なのではないでしょうか。
確かに、
極々僅かにはほのめかされてはいましたが、
あの数分の屍鬼の本音の吐露と、
神楽をみてみたい、でも、恐くて…と、
子供の様な表情を見せる彼女。
『おや?』と、
『そんな、極悪ではないの…か?』と、
思わせ、
その直後、対象を圧倒的なシーンで惨殺する。
『人間側』だった視聴者の半分ちょい程度は、
『屍鬼側』になった瞬間かと思います。
後はもう、ご存知、『人間てさ…』と
言いたくなるシーンのオンパレードで…
吸血の結果、死んだ、戻れなかった、は、
さておき、
物理的に人間を殺害したのは、人間側の方が
多かったのではないでしょうか。
何にせよ、
あの回の、あのシフトのシーンが観れただけで、
とても満足でした。