ニワカオヤジ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夏がテーマだけど、せっかくの良いシーンが声のせいで夏とは思えないほど冷え冷えに。
親戚が多すぎて、誰と誰が家族なのか、などをよく把握できないまま、2時間しかないので話がどんどん進んでいきます。
キャラクターの顔と動きは「時かけ」と比べてずいぶんと雑になった気がします。その代わり、CGは雑多な情報があふれかえったオズの状況が表現できていたと思います。
好意的に考えれば、オズ世界とのギャップを表すためにわざと現実はラフにしたのかも?
余談ですが、
目尻や鼻唇溝に皺を引いてるだけで高齢者の描き分けができてないアニメが多い中で、貞本義行の高齢者を年齢相応に描く能力は貴重ですね。「オネアミスの翼」の老人達は絵を見るだけでボケてるのが分かるほどでした。その代わり、当時は女の子は可愛く描けてませんでしたが・・・
それにしても、夏希先輩の泣くシーンは、クライマックスの一つだと思うんですが、声で台無しでした。 「うえーん(泣)」て台本に書いてあるのそのまま読んでんのちゃうか? と思うくらいに、「うえーん」て言ってましたね。
作画の乱れ・棒演技の心配がないと言う意味では、杉基イクラのコミカライズ版がおすすめです。親戚連中の人間関係や背景がある程度は描写されていて、映画よりも分かりやすくて物語に引き込まれやすいし、絵の方も貞本義行の元絵に似せつつ、夏希先輩はより可憐に、親戚のおじさん・お兄さん達はより格好良く描かれています。
漫画版の夏希先輩はホントに可愛くて、抱きしめたくなる。
映画版の夏希先輩はホントに声がひどくて、張り倒したくなる。