ちゃろう さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
説明しないのがいい
私はウルトラマンより仮面ライダー派です。というのも少し大人になった頃にウルトラマンを見たときに違和感を感じてしまったからです。
その違和感はとてもシンプルで怪獣が出て町がぶっ壊れてるのに次の週には何事も無かったようになっている。というものです。
簡単に言えば規模がでかすぎるんです。そして規模が出かければでかすぎるほど物語の整合性を取るのが難しくなります。子供の頃ならその辺をまったく気にすることなく悪い怪獣をやっつけるウルトラマンかっけーで終わることなのですがその辺りを気にするようになってからはそこばかり気になって楽しめなくなりました。
この作品はウルトラマンではありませんが巨大ヒーローが巨大な敵と戦うという部分は共通しています。
ただこの作品はその整合性を「何か建物が元に戻ってるし記憶も消えて死んじゃった人は別の理由になってるー」っていうめちゃくちゃなものでした。超が10個くらいついてもおかしくないほどのご都合主義ですね。でもこれでいいと思います。必要以上に説明したところで矛盾が出てくるだろうし余計におかしくなることは間違いないですからね。こうして「なぜかわからないけどこうなっちゃうよ」って方がこちらもそういうものなんだという感じで受け止められます。
そういう意味でも近年のラノベやなろうは必要以上に説明しすぎなように感じます。それが返って「それはおかしい」という要素を増やす原因になっているような気がします。
キン肉マンや男塾の様に勢いでそういう設定にしちゃえばいいんだよ。この作品もその辺りの勢いはあります。
怪獣の原因がわかってもその原因である新条に対して何もしない。挙句の果て向こうから「私を殺せばいい」といわれるしまつ。殺すことに抵抗があるのは当然だとしても拘束するなりなんなりの対応すらとらず学校の人間を非難させることに力をそそぐ。正直おかしいだろと感じたのは私だけではないはず。それでもいいんです。必要以上に説明しないで勢いで乗り切れば。
キャラもしっかりしていると思います。男キャラは普通です。新条のようなメンヘラキャラは方言キャラと同じようにそれだけで一定の人気が出るものです。
物語自体は悪くは無いです。特にハマったりするような物語ではないですが作画、キャラクターがしっかりとしている分安定して観れます。
後は個人的にツインテールの子の声を聞いて俺は直角の直角の声が頭に浮かびました。