ちゃろう さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
一昔前の作品の様な作品です。
日常系SF作品と呼べると思います。
SFといってもサイエンスフィクションの方ではなく、藤子・F・不二雄の言葉であるS「少し」F「不思議」の作品だと感じました。
作品の雰囲気は散々言われているように某作品を意識せざるを得ないですね。
個人的には真っ先に物語シリーズを思い出しました。ただその作品と決定的に違うのは主人公の好感度です。
圧倒的に好感度が低いです。何かを悟ったような、達観したような、人を見透かしたような、小ばかにしたような、皮肉っぽい話し方をする主人公をどうも好きになれません。とりあえず話す言葉が常に理屈っぽい。そしてビジュアルがそういうタイプのビジュアルに見えないからなおさら不快。はい、いいえ、そうですね、ありがとう、ごめんなさい。それだけの問答でもいちいちくだらない皮肉を理屈っぽくいってくる。阿良々木君の様にお茶目さがあるなら可愛げもあるがまったくない。
主人公に魅力が無いのはともかく不快に感じるのは致命的です。主人公だけに毎回登場しますから。毎回不快に感じないといけない。
理屈っぽい会話をするのは日常系ラノベ主人公の定番の設定だとは思うのですがもう少し魅力がほしいところでした。
ヒロインはわかりやすいツンデレです、可愛いですね。
作画は綺麗だと思いますし物語も十分面白いと思います。が、どことなく一昔前の作品の様な雰囲気を感じてしまいます。その理由は自分にもわかりません。
見終わりました。やはり主人公の好感度は圧倒的に低いままで最後までなかなかのストレスとともに完走しました。でも今期の中では人気、売り上げ共に上位。自分の加齢と感性のずれを感じますね。