dbman さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
クセの強さがクセになる
原作:漫画/卓球、青春/全11話/アニメーション制作:タツノコプロ
原作は大昔にコミックスで既読済み。実写版映画も視聴済みで、窪塚洋介や中村獅童のインパクトが強く残ってはいたものの、内容はほぼ忘れていたのでこちらのアニメ版も視聴。
原作の作画をほぼ忠実にアニメ化した作品ともあって作画のクセがかなり強いので、第一話の序盤からいきなり視聴を断念してしまいそうになったけれど、「この作品はそういうもの」と割り切って視聴していたところ、物語の面白さにすぐさま没頭。クセの強い作画は、気づけば逆にクセになり全11話を一気に観切ってしまった。
最初からキャラクターが一気に登場するので、各々の性格やその背景など顔見せ感が強く、正直序盤はあまり面白くはないのだけれど、回を重ねるごとに楽しさが増し増し。中盤までくると、もうそこからは加速しっぱなしで、とりわけラストとなる最終話は、様々な感情が押し寄せてくる素敵なエピソードとなっておりました。
題材が卓球、そして高校生の部活モノなのでスポ魂かと思えば、スポ魂という枠とはまた違った何かがこの作品には詰め込まれております。メインキャラだけでなく、サブキャラたちもそれぞれの視点や心情など感慨深い人間模様が描かれており、個人的にはドラゴン風間の心境が自身と重なる面があったので、色々と考えさせられました。
何かの障害にぶつかり逃げ出したくなったり心折れそうな時また観たくなる、そんな一作。紛うことなき名作です。
▼キャスト
ペコ:片山福十郎
スマイル:内山昂輝
ドラゴン:咲野俊介
アクマ:木村昴
チャイナ:文曄星
孔のコーチ:程波
風間卓:石住昭彦
風間理事長:小川真司
百合枝:川澄綾子
ドテチン:宮本崇弘
浜ちょん:浜添伸也
小泉丈:屋良有作
オババ:野沢雅子