ニワカオヤジ さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アイドルアニメに興味ないので見てなかったけど
僕がバンド練習でよく利用しているスタジオには、「けいおん!」が流行って以降、唯、澪などのフィギュアが飾ってあります。最近、そのスタジオにバンドリのポスターも貼られるようになったので、遂にアニメ由来のバンドブーム再来か?と期待してアニメを見ました。アニメの前にゲーム?もあるようですが、やってません。
大筋のストーリーは、メンバーがそれぞれ問題を抱えながらも徐々にバンドとして結束を固めて行き、最後にライブして終わり、という非常にオーソドックスなもので、特別に良かったとは思いませんが酷評されるほどのものでもないと感じました。
しかし、バンドものとして考えると非常に違和感があり、突っ込みどころが満載でした。
・主人公の戸山香澄が、アイドルがステージに上がって歌うのとバンドでボーカルするのを混同しているように感じました。正確には主人公が、というより制作者が、ですが。
・演奏シーンがすごく不自然でした。明らかに楽器触ったことないし、弾いてるのを見たことすらない人たちが作ったんじゃないでしょうか。何でギター弾いてて右の肩が激しく動くのか?最初見たときに痙攣でも起こしてるのかと不安になりました。
・曲のメロディー・アレンジともバンド向きじゃなくて、グループアイドル向け。ポピパ以外のバンドもほぼ同じ路線でバンドごとの差がほとんどなし。
・(追記)そしてもう一つ、曲がグループアイドルっぽい原因は、コーラスがほぼユニゾン(斉唱)であること。オーケストラや合唱団と違って、バンドは各楽器が一人ずつしかいないから合わせるのにスリルがあったり自己主張がしやすかったりして、それが好きな人がバンドやってるはず。だからバンドマンならユニゾンなんてボーカルに埋もれて楽しくないから必ずハモりたくなると思うんですが。
・香澄は初心者で、ギターはまあ死ぬほど練習して急激に上手くなったとしても、ボーカルと普段の声が違い過ぎる。普段の声の方を声優さんが作ってて、ボーカルの方が素なんでしょうか。キラキラ星は普段の声だし。
「けいおん!」の方もバンドとしては練習しなさすぎとかレビューで批判したけど、バンドリと比べるとすごくリアリティがあって、(OP・EDは別だが)放課後ティータイムでやってる曲は実際にバンドでやっても楽しいし、唯は地声そのままで歌うし(しかも上手い)、唯と澪がそれぞれメインじゃないときは必ずハモっているし、で今更ながら非常に優れた作品だったんだな、と再評価してます。