R子 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
落ち着きのないアニメw
原作読了。
原作は何度読み返しても笑いあり涙ありの素晴らしい作品。
学級崩壊状態だったクラスに在籍する傍ら芸能活動をするタレント倉田紗南と、ヒエラルキーの頂点・羽山秋人を中心に繰り広げられるちょっと変わった日常。
第一話の掴みが相当面白く、原作にはまってしまったが、この度初めてアニメを見てみた。
原作とは違ったストーリーがふんだんに盛り込まれているのもアニメの見どころ。普通は、それが本編の登場人物との関係性にあまり影響のないストーリーだったりするが、このアニメに関しては、漫画だけ読んでいる人には絶対に知り得ることのない家族関係に踏み込んだ内容になっている。ただ、原作を知っているだけに先の展開を観たいのに番外編的なストーリーがもどかしかったりする。ちなみにアニメは本編の完結まで描かれていない。
このアニメの評価が分かれるところは、アニメのシリアスとギャグのメリハリだろう。小花美穂(原作者)も相当おちゃらけた性格だと思うが、それが前面に押し出されたアニメだと思う。原作には出てこない白コウモリ・バビットがアニメの解説兼ツッコミ役として出てくるが、30秒に1回くらいの割合で出てくるため、シリアスな場面でも雰囲気を壊されてしまう。また、多分当時発売されたのであろうこどちゃ関連のおもちゃが毎回出てくるネタの嵐。それがこのアニメの味と言えば味であり、不思議なことに慣れてくる。
アニメだけ見れば騒がしくてあっちこっち落ち着きのない感覚になってしまうが、原作を読み作者を知れば、このアニメの雰囲気に納得すると思う。
登場人物の過去、未来、成長、友情、家族愛。
子供向けの漫画(アニメ)と思っていたが、大人が見ても色々な視点で考えさせられる面白さだ。