あろの さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
音響だけが
リアルタイムで視聴していて、毎回毎回大好きな原作をどのようにアニメ化してくれるのかハラハラしていたことを覚えています。上から目線ですが、駄作などと呼ばれて欲しくはなかったので…。
個人的には、何年経ってもまた観てみようかなと思わせる要素を随所に含んだアニメ化作品でした。シナリオについては語れるほど賢くないので、表面的な感想のみです。
まず、皆さん大絶賛のミギー役平野さんの超絶演技です。感情を抑えつつ、でも棒読みじゃないミギー。最初は男性じゃないの?とガッカリしましたが、今では平野さん以外考えられません。
島﨑さんの声もシンイチ役に見事ハマっていて、他の作品で見かけると「きみ…泉新一くん…だよね?」「ごめん…人違いでした」となるくらいには引きずってます(笑)
次に、舞台が現代になってもキャラクターや時代背景などちゃんと整合性が取れていたと思います。
特にカナがケータイをわざと家に置いて出たことで、彼女の揺るぎない自信を表していたのはとてもよかったと思います。(解釈間違ってたらすみません)
肝心のストーリー展開は駆け足で、原作では重要な間みたいなものが足りなかったように思います。
しかしシンイチの両親、宇田さんや美津代さんなどサブキャラクターとの関わりを省略することは無く、シンイチは決して孤独に戦っているんじゃないと原作未読の方でも感じられるのでよかったと思います。
戦闘シーンは視聴者も阿鼻叫喚てな感じでした。グロくて迫力があり、パラサイトと人間両方の脅威をヒリヒリと感じました。
概ね満足している個人の意見として、明確に残念だったのは音響?だけです。特に田村玲子とシンイチが最後に対峙する名シーン。ちょっとぉぉぉぉ!田中さんの名演技が聞こえない!!!!エンディングがいい曲なのは分かったから音声入りで流してくれるな!!!無音でいいじゃん!
それ以外は実写映画の抱き合わせで(?)制作されたと思えないほどしっかりと、そして原作に忠実に寄せてくださったと思います。
原作と併せていろんな方に鑑賞していただきたいです。