「転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)」

総合得点
87.8
感想・評価
1381
棚に入れた
6441
ランキング
141
★★★★☆ 3.6 (1381)
物語
3.5
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

世界に広げよう笑顔の輪

アニメは全25話。内23話までが本編。
第24話は、原作者書き下ろしのアニメオリジナル。
最終話は「閑話:ヴェルドラ日記」と題した実質総集編。

<23話まで観て>
原作ファンからも賛否両論あるアニメ作品。
確かに面白さでは原作には及ばず、
ストーリー上、若干中弛みある構成だったとは思う。
{netabare}
とは言え、構成で非常に巧いと思えたのはアニメ第20話。
ここでは、外交エピソードに該当するコミック版第9巻の
第40話「獣王国との交易」第41,42話「ガゼル王の招待(前後編)」
カットでほぼ1冊分すっ飛ばし。

さらに原作ではイングラシア王国への道中、
リムルに随伴するカバル、ギド、エレンの三馬鹿冒険者を
アニメでは外し、リムルとランガのみに。
さらにイングラシア王国での
リムルの冒険者登録などのエピソードも全カット。
結果的に違和感なく物語を動かすことに成功。
いい感じに中弛みを断ち切って、テンポが改善されとても好かった。
{/netabare}
本作の監督は菊地康仁氏。
過去に「IS 〈インフィニット・ストラトス〉」を
メガヒットさせた実績のある方だけあって
個人的には安心して楽しむことができた。

アニメでしか味わえないバトル時の躍動感が秀逸。
アニメーターの原作愛が滲み出るような作画が多かった。

また、アニメで動き、喋るキャラの魅力は構成の弱点を補ってくれた。
特にキャラの中でも、無邪気な最強魔王ミリム・ナーヴァと
迷宮創造魔王ラミリスの、幼稚でちょろい可愛さの表現が素晴らしかった。

リムルを最強たらしめた大賢者のアニメ表現も
豊口めぐみさんの演技と相まって良かった。

<第24話 外伝:黒と仮面>
{netabare}
アニメ2期制作の予定が立っていればこそのエピソード。
後にリムルの秘書になるディアブロ登場。
「その仮面、時を越えているとしか思えませんねぇ」
しっかり2期への伏線が折込まれ、来期への期待が高まった。
ディアブロ役の櫻井孝宏さんの演技もさすが。
{/netabare}
<祝!2期制作決定>
{netabare}
24話放送直前に、アニメ第2期の制作発表があった。
2020年予定らしい。
現状で円盤売り上げが6000枚を超えたのでGOサインが出たのだろう。
1期だけでは、どうしても中途半端だったので
とりあえず続編生まれそうで嬉しい。

2期で描かれる物語は、リムルに大いなる試練と脱皮が訪れる
1期以上の波瀾万丈なものになるはず。
今から非常に楽しみだ。

そこで、今期の物語評価は2期の期待を込め高めにした。

原作は小説書籍版で既刊13巻。
アニメ終了後、間もなく14巻も発売されるので
ストックとしては3期も余裕で作れる。

異世界召喚or転生もののラノベ原作で、
最後までアニメ化された作品は非常に少ない。
ぜひ2期も成功して、主人公が元の世界に帰還する結末まで
アニメでも描き切って欲しい。
{/netabare}
以下、2018.12.02 初投稿分
{netabare}
今作のアニメ放映直前に、漫画版を読み始め既刊分9巻まで読了。
非常に面白かったので小説書籍版を、
コミカライズではまだ描かれていなかった4巻より読み始めた。
完結済の『小説家になろう』web公開分は最終話のみ読了。

アニメは漫画版を原作としているとのこと。

<9話まで観て>
箱庭ゲーム的理想郷、只今絶賛建設中!

低評価のレビューも多いようだが、私はこの作品は好きだ。
原作と比べてがっかり、ということもあまり感じない。
丁寧に原作をなぞる現状には好印象だ。

<主人公、三上悟>
主人公は中年近い37歳設定。
大手ゼネコンの建設業界サラリーマン。男。一人暮らし。
面倒見はいいが、対人関係に不器用で彼女いない歴も37年。
死してスライムとして異世界転生。

その精神年齢に相応しい平和主義で温厚な性格が好印象。
無性別となった転生後も齢相応に適度にスケベだが
恋愛とは相変わらず無縁。
しかし盟主として多くの民を統べる運命に。
数多くの偉業を成し遂げ、その人望はうなぎ登り。

特に物語初期の頃、いかにもな、おっさん臭いジョーク多発で
作者の実年齢とリンクしてる感が強い。
(作者は、公式設定資料集のインタビュー記事によると
昭和50年生まれとのこと。やはり三上悟と同世代のようだ)

<一見弱者が実は最強>
これに該当するのはまず主人公。
以外にも少なくとももう一人出てくる。
OPで既に登場のそのキャラ。
そのキャラが一番好きだ。

まあ総じて、この手の作品にありがちな話だ。
しかし作者は設定を練りこんでおり独創性も十分にあると思う。

シムシティやシムズのような箱庭ゲームで
その住民の笑顔が広がる様が心地良いのと同じ感覚で楽しめる。
不幸だった数多の者が主人公によって自分の居場所を見つけ
幸せになっていく。
そんな物語で毎回楽しみにしている。
2クール全24話前後の尺でどんな結末で〆るか。
最後まで観届けたい。 {/netabare}

投稿 : 2019/03/19
閲覧 : 361
サンキュー:

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