101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もうすぐクリキャン△の季節ですね♪
原作コミックは未読。
想像以上にユルくて暖まって癒やされる良作でした♪
芳文社だから、きららだから、きっとフワフワしているに違いない。
とは言え、富士周辺中心の冬キャンプというアウトドアな題材。
いざキャンプ場に着けば、ゴリゴリと火を起こして、山頂アタック仕掛けちゃうような、
野生児も多数棲息しているのではないか?
私はそんなアウトドアへの警戒感を捨てきれないままの視聴開始でしたが、
始まってみれば、冒頭から、焚き火を面倒くさがり、
やっとこさキャンプの体を整えたと思ったら、
雄大な大自然をバックに、椅子でくつろぎ、独りまったりと読書に耽る賢者ぶりを披露w
しかも本のチョイスがいちいち並のオタクレベルを超越したマニアックぶりw
どーでもいいですが、{netabare}徳川埋蔵金見つかると良いですねw{/netabare}
挙げ句、“へやキャン△”で椅子にもたれかかる練習を敢行するわ。
毛布や寝袋にくるまれる萌えキャラたちの会話が昇天し過ぎて高齢化するわ。
インドアな自分が、どうしてアウトドア少女に
謎のシンパシー感じなきゃいけないんだよw
とツッコむ頃には、世界観にすっかり引き込まれ、
私も自室で秘密結社ブランケットの一味と化していましたw
作中、披露された“キャンプ飯”も破壊力抜群♪
特にあの{netabare} ホットサンド肉まん。{/netabare}何なんですかあれは!?(涎)
ぐぬぬ……奴らのキャンプは秘密結社のアジトと言うだけでなく、
飯テロリストの巣窟でもあるらしい。
原作者のキャンプ経験に基づいていると言う、
アウトドア豆知識なども、雰囲気醸成に大いに貢献した本作。
視聴者が安心して癒やされるのは、
キチンとした骨組みによる安定感があってこそ。
私がそれに加えて、感銘を受けたのは、
気ままなキャンプ旅行による、思いがけない経験を
視聴者に共有させる程よい脱線。
計画のゆるさが、想定外の絶景をもたらしたり、出会いがあったり、お裾分けがあったり。
うっかり地域の伝承を掘り起こしてしまったり、怪しげな物体と遭遇してしまったり……。
時にはハプニングで遠回りを強いられたりもするけど、それも含めて旅なのさ♪
分刻みの過密スケジュールの弾丸団体ツアー旅行や修学旅行に、旅の醍醐味などあるものか。
そう斜に見るのは簡単だけど、実際に達観した、ぶらり旅の境地を表現するのは簡単じゃない。
その案外、描き難い部分をサラリと語って見せる。
原作者、相当、旅慣れているなぁ~と尊敬します。
富士山の威を大いに借りた背景作画に加えて、
アコースティックなギターや口笛の音色が心地よいBGMも空間作りに寄与。
特に「ゆるキャン△のテーマ」と「ソロキャン△のすすめ」はヒーリング力抜群♪
これは向こう十年、旅番組で流用される名曲の誕生?です。
さらに大塚明夫さんのナレーションも付けば何処にでも旅立てそうです♪
クリスマスに向け冷え込む季節なんかにカイロみたいに常備したい、
心も身体もポカポカになる逸品です♪