01oinaris さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
終わり良ければ全て良し…と錯覚してしまうアニメ
原作は上栖綴人によるラノベ。既刊11巻で未完ではあるものの、2013年から長期中断中。
巷によくある異世界系の勇者モノとは少し異なり、本作は異世界で魔王を倒した主人公の勇者が、現世に帰還した後のストーリーを描く。
系統的には異世界系の勇者モノとIS[インフィニットストラトス]みたいな学園ハーレムバトルモノの融合といった感じで、
結局は既視感のあるストーリー展開のMix。
とはいえ、最終話に向かって引き込まれるストーリープロットはなかなか良かったし、
時折入る微エロ要素は眼の保養にはなるし、余韻や次展開を感じさせる終わり方も悪くはなかった。
当初3話くらいで断念しそうになったが、そこを踏みとどまれば完走できると思う。
主人公は鬼畜…というより豪放磊落。例えるならシティーハンター冴羽獠のギャグ気を無くしたような、主人公最強で最スケベキャラ。
何といいますか…すごく男臭い。悪くはないが、昔懐かし週間少年ジャンプの主人公のような既視感。
シティーハンター・冴羽獠&北斗の拳・ケンシロウ&北斗の拳・雲のジュウザ&魁!男塾・剣桃太郎を足して4で割ったようなキャラ。
昨今のアニメとしては斬新な主人公キャラ設定かもしれない。私のような昭和のアニメとジャンプで育った中年には既視感たっぷりではあるが。
ちなみに、鬼畜美学と書いて、エステティカ (aesthetica; 「美学」の意味) と読むようです。
原作者の次作は新妹魔王の契約者(テスタメント)。この作者は〇〇〇〇のXXXX(漢字で書いて英語読み)というタイトルがお好きなようですね。
本作の残念な点、個人的に最も致命的だと思った点を挙げるとすれば、{netabare}メインヒロインの美兎(みう; CV-日笠陽子)が全然可愛くなくて萌えない。
その他のヒロインも良い声優を使っている(植田佳奈・花澤香菜・井上麻里奈)のに、キャラ画が全般的にイモっぽく、その可愛い声を活かし切れていない。
ストーリープロットは王道ながらも惹かれる物があったのに、非常に残念。
原作は未完のため、もし続編が制作されるなら…キャラデザをもっと向上させて欲しいなぁ。{/netabare}
概して、最終数話の展開と終わり方が良かったが故に合格点。そうでなければ…レビュー書く気にすら、なれなかったかな…。