Dkn さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「天空の城ラピュタクルーズ」はまだですか?
“世界に向けてジャパニメーションとはこれだ!と発信するならば「天空の城ラピュタ」を挙げると思う”
昔アニメーションの権威がそう仰っていました。
日本のアニメーションは他国と比べ多様性に富んでいて、内面的な題材、芸術・娯楽性、マイノリティに特化した、
先鋭的かつ独自の進化をした作品群、日本代表を数作挙げるとするならもっと他の特殊なジャンルも入れたい所。
アニメに詳しくなり自身の嗜好に響くタイトルが増えれば増えるほどこんな気持ちが大きくなっていくものです。
それを覆すほどの“王道”。ラピュタをオススメするレビューなんて、今更感でへそが茶を沸かしちゃいますよ。
・すごく面白かった!!
・楽しいが詰まった映画です
・印象的なシーンの宝庫
・極上のボーイ・ミーツ・ガール
満足度調査にあるような言葉でいいしこれがいい。
日常の中でシーンを浮かべ空想をしてしまうアニメは良いアニメだと、なんの根拠も無さそうな持論があります。
飛行機に乗った時や高層ビルの上でペンダントを胸に下げて飛んだら降りられるかもと思ったり(真似しないでね)
山のように立ち上る積乱雲を見つけては思いを馳せ、空から女の子が降りてきて冒険が始まらないかと夢をみる。
このアニメはそんな想像力を煽る。
伝承やお伽話と科学技術の狭間にある世界観に目を奪われ、各所で出てくる匂い立ちそうな飯に腹がグゥと鳴る
様々な人間の想いや目的が交錯し、まるで自分達も旅をしたような感覚の先に辿り着く場所、明かされる真実。
短くて長い旅の軌跡は名曲と共にフラッシュバックし物語を色褪せさせない。最後には心地良い余韻が待っている。
民間人が宇宙旅行出来るサービスがこの先見込まれていますね。一方こちらはあるかどうかわからない天空の世界。
VR(ヴァーチャルリアリティ)が進化する昨今、作中冒頭から最後までの旅「天空の城ラピュタクルーズ」なんて
体感サービスが出来ればいいのに。…実行したウォルト・ディズニーはすごいな。千葉に行けばあるんだもの(違
いつか叶うならば、ひときれのパン、ナイフ、ランプを鞄に詰め込み、父子が夢見たあの空へ旅立ちたいもんです。